【60歳代・70歳代の貯蓄一覧】55歳・独身「貯蓄3000万円」が目標です。シニア世代の貯蓄事情を教えてください!
60歳代・70歳代おひとりさまの貯蓄事情
前章では50歳代おひとりさま世帯の貯蓄事情をみていきましたが、中には定年退職時に受け取れる「退職金」を老後資金に回す人もいます。 仮に、50歳代までの貯蓄が100万円未満でも、定年時の退職金として2000万円受け取ることができれば、老後資金を一気に増やすことが可能です。 では、老後生活をスタートさせている年代「60歳代」と「70歳代」の貯蓄事情はどのようになっているのでしょうか。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」の調査データでは、下記の結果となりました。 50歳代の平均貯蓄額と比較すると、平均値・中央値ともに増額していますが、それでも貯蓄3000万円はおろか2000万円にも到達していません。 上記のことからも、貯蓄3000万円以上のハードルは非常に高いことがうかがえます。 では、貯蓄3000万円以上を保有している、おひとりさまシニア世帯はどのくらいいるのでしょうか。 次章で詳しく紹介していきます。 ●60歳代おひとりさまの貯蓄割合 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」によると、60歳代 おひとりさま世帯の貯蓄割合は下記の結果となりました。 ・金融資産非保有:28.5% ・100万円未満:8.0% ・100万~200万円未満:5.7% ・200万~300万円未満:4.3% ・300万~400万円未満:3.6% ・400万~500万円未満:2.7% ・500万~700万円未満:6.2% ・700万~1000万円未満:4.6% ・1000万~1500万円未満:6.6% ・1500万~2000万円未満:3.6% ・2000万~3000万円未満:6.8% ・3000万円以上:16.9% ●70歳代おひとりさまの貯蓄割合 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」によると、70歳代 おひとりさま世帯の貯蓄割合は下記の結果となりました。 ・金融資産非保有:28.3% ・100万円未満:5.2% ・100~200万円未満:4.0% ・200~300万円未満:4.2% ・300~400万円未満:4.6% ・400~500万円未満:3.0% ・500~700万円未満:8.8% ・700~1000万円未満:4.8% ・1000~1500万円未満:5.6% ・1500~2000万円未満:5.8% ・2000~3000万円未満:8.2% ・3000万円以上:16.1% 60歳代・70歳代ともに貯蓄3000万円以上の割合は約1割となっており、2000万円以上に範囲を広げても2割程度となっています。 また、老後生活をスタートさせている60歳代・70歳代においても、貯蓄ゼロの世帯が一定数存在しており、約3人に1人が貯蓄が全くない状態で老後生活を送っていることがわかります。