〈ヤンキース・ドジャース〉8回の第4打席で二塁打を放った大谷翔平（撮影・光山　貴大）

　◇インターリーグ　ドジャース4－6ヤンキース（2024年6月9日　ニューヨーク） 【写真】“名門対決”2日目で売り切れてしまった大谷＆ジャッジのコラボグッズ 　ドジャースの大谷翔平投手（29）が9日（日本時間）、敵地でのヤンキース戦に「2番・DH」で先発。4打数1安打で2戦連続安打をマークもチームは敗れスイープとはならなかった。 　初回1死の第1打席は中飛、3回2死の第2打席も右直。2－2と追いついた直後の5回2死二塁は左飛と今季8勝を挙げブレークしている相手先発・ヒルの前に3打席続けて凡退した。 　それでも3－5の8回、相手3番手・ウィーバーの内角直球に詰まらされたものの左翼線へ二塁打を放ち、2戦連続安打をマーク。次打者・フリーマンの三ゴロで三塁まで進むと、スミスの右犠飛で生還した。 　メジャー移籍した2017年オフに続き、FAの目玉だった昨オフも獲得が実現しなかったヤンキースのファンからは3連戦初戦から大ブーイングの洗礼を受け続けた今カード。前日の同戦では第2打席で一時勝ち越しとなる左前適時打を放つなど、4打数1安打1打点もブーイングを跳ね返す活躍とまではならなかった。 　今カードはドジャースのベッツ、フリーマン、ヤンキースのジャッジ、スタントンと大谷を含めてMVP経験者5人が集結した東西名門球団とあり、米メディアも対決特集記事を組むなど、全米で注目が集まっており、この日の一戦は米スポーツ専門局「ESPN」が全米中継した。 　試合はドジャースが2点を追う5回にベッツの2点打で追いつくと、6回にはT・ヘルナンデスに2戦連発となる16号ソロが飛び出し、勝ち越しに成功。ところが、3－2の6回裏、先発・グラスノーがグリシャムに痛恨3ランを浴び、逆転を許した。 　8回に大谷の二塁打から1死三塁の好機をつくり、スミスの右犠飛で4－5と1点差に迫ったが、その裏、ヤンキース・ジャッジが2戦連発となる24号を放って突き放し、逃げ切り勝ち。ドジャースは敵地でのスイープとはならなかった。 　“名門対決”の今3連戦でドジャースは2勝1敗と勝ち越したものの、大谷は13打数2安打1打点。一方のジャッジは11打数で3本塁打を含む7安打4打点と大暴れし“MVP対決”では相手主砲が完勝した。