ラーメンで地域活性化を図ろうという取り組みが倉敷市の児島地区で行われています。9つの飲食店が一斉に販売を始めたのはその名も「児島塩ラーメン」。どんなラーメンなのでしょうか? 【写真を見る】ジーンズストリートで人気の児島は「塩田」で栄えた町「塩ラーメンで盛り上げよう」担々麺のような変わり種も【岡山・倉敷市】 この店の塩ラーメンはトンコツや鶏などを長時間煮込んで作っています。 （砂山祐佳里記者） 「鶏や豚の濃厚な旨味が塩ですごく引き立っていて、一方で後味はすごくさっぱりとしていて美味しいです」 味の決め手はスープに使っている「塩」だといいます。 （店の人） 「塩田王、野﨑家の塩を使っています」 地元の企業が瀬戸内海の海水を使って作った塩です。実はこの児島地区では9つの飲食店が同じこの塩を使ってそれぞれにラーメンを考案、「児島塩ラーメン」として9月から一斉に売り出しています。 （塩麺みずき　柴田大介店長） 「塩の味がガツンと来るというか、スープにも負けない塩味になると思うので使用させてもらっています」 ■かつて塩田の町として栄えた児島地区で「塩（えん）結び」 この取り組みを企画したのは児島商工会議所などで作る「塩（えん）結びプロジェクト実行委員会」です。江戸時代に旧野﨑家が大規模な塩田を開いたことで「塩田の町」として栄えた児島地区を「塩」を使って盛り上げようという狙いです。 （倉敷児島塩結びプロジェクト実行委員会　白川雅也委員長） 「ジーンズストリートに来られるお客様はいらっしゃるんですけれども、お土産物や食べ物がまだまだ不足していると思っておりますので、来られる方によろこんでいただけるかなと」 プロジェクトに参加しているのはラーメン店だけではありません。 こちらはスープの専門店。 塩ラーメン用のスープは、地元製麺所の太麺に合うよういちから作りました。 担々麺のように見えるのは豆乳とラー油を使用しているため。変わり種の塩ラーメンです。 （砂山祐佳里記者） 「まろやかな豆乳の旨味と、ほどよい塩味が麺に絡んでいてとてもおいしいです」 （8bysetoiro　黒明立暉さん） 「地元を盛り上げるという意味では、うち以外にもいろんなお店が参加しているプロジェクトなので一致団結して盛り上げて行けている感じがします。児島塩ラーメンでもっと観光が盛り上がってほしい」 目指すのは、児島の新名物。実行委員会では今後さらに「児島塩ラーメン」の参加店舗を増やしていきたいとしています。