「やってきたことをやれば勝てると信じている」福岡大大濠、強豪に競り勝って初戦を突破【ウインターカップ】
◆バスケットボール・全国高校選手権ウインターカップ 福岡大大濠88―64日本航空(25日、東京体育館) 頼れる〝点取り屋〟が一気に勝利への流れに乗せた。福岡大大濠の湧川(3年)だ。 ■やっぱり強かった!福岡第一&福岡大大濠の混成チーム【写真】 得意の3点シュートが警戒されることを見越し、第1クオーター(Q)は鋭いドライブを効果的に使い得点を重ね、第2Qは3点シュートも沈めた。 前半だけで21得点を稼ぐなどチーム最多の25得点をマークした。ベンチに下がると、戦況を見つめる際にはゲーム主将として声を出してチームを鼓舞した。「初戦は流れに乗る大切な試合。しっかり最初から気合を入れて臨みました」と言葉通りの活躍を示した。 昨夏の全国総体覇者の日本航空(山梨)に快勝し、3年ぶりの頂点へ順調に発進した。力を入れてきた守備も機能。「攻守の切り替えを主にやってきた。いい形もあった」とさらに修正を施し精度を高めるつもりだ。 昨年の決勝は福岡第一に敗れた。今夏の地元福岡での全国総体は準決勝で苦杯をなめた。現在の主力は、どちらも悔しさを味わっただけに優勝を渇望する。「この1年でやってきたことをやれば本当に勝てると信じている。やるしかない」と力を込めた。 大会前のミーティングで多くの選手が「わくわくしている」と答えた。片峯監督は「まだ改善できるところが十分ある。一つずつ頑張っていく」と謙虚に話しながらも、努力と経験に裏打ちされたチームに手応えをにじませている。(山田孝人)
西日本新聞社