岐阜県池田町の前町長が、町発注の工事を巡り、業者から現金100万円を受け取っていたとされる事件で、前町長が、この業者を入札に参加させるよう町の職員に指示していたとみられることが分かりました。 池田町の前町長岡崎和夫容疑者（76）は、おととし2月、池田町発注の工事で便宜を図る見返りに、大垣市にある電気工事業者の男性役員から現金100万円を受け取った疑いで逮捕されました。 その後の捜査関係者への取材で、岡崎容疑者が自宅で、現金を業者から手渡しで受け取った後、おととし5月に行われた工事の入札に、この業者を参加させるよう町職員に指示していたとみられることが、新たにわかりました。 この業者は、おととしから合わせて5件の入札に参加していますが、警察は、岡崎容疑者が、他の工事の入札でも何らかの便宜を図っていたとみて、調べを進めています。 岡崎容疑者は、約21年間にわたり池田町の町長を務めていましたが、今年4月、セクハラ問題を理由に辞職しています。