愛知県豊橋市の「動物愛護管理推進計画」を廃止 愛護センター整備が理由
来秋までに関係者に説明へ
愛知県豊橋市の動物愛護行政について基本方針などを定めた「豊橋市動物愛護管理推進計画」が、今年3月末で廃止されていたことが判明した。市動物愛護センター開設の見通しが立ち、策定以前に運用していた県の管理推進計画へ戻した。市保健所によると、来秋のセンター完成までに関係者に説明するという。 市の計画は2019年10月に運用を始めた。犬や猫の殺処分を可能な限り減らす目標の下、動物愛護への理解推進や適正飼養などの施策を進める拠点としての動物愛護センターの整備計画を盛り込んだ。 保健所によると、市町村の動物愛護行政は県の計画に沿った運用が基本だ。市の計画では動物愛護センターについて盛り込んでいるが、ほかは県の計画と変わらない。独自の計画を作った経緯として保健所は「同じ中核市の岡崎市や豊田市と比べ、遅れをとっていた動物愛護センターの整備を急ぐためだった」と説明している。 23年3月には市の「動物愛護センター整備基本計画」ができ、長年の課題解決にめどが立ち、旧計画は役割を終えた。市ホームページには9日現在も旧計画を掲載しているが混乱はない。生活衛生課は、センターが完成する来秋までに市議会や関係団体への説明機会を設けたいとしている。 【加藤広宣】