公共の宿ってどんな宿泊施設?誰でも安い料金で泊まれるの?
宿泊施設には多くの種類がありますが、通称「公共の宿」と呼ばれる、非営利団体が運営しているところがあります。しかし「公共の宿」のことを知らない方もいらっしゃるでしょう。 公共の宿は、民間の宿と同じように利用できる宿泊施設です。公共の宿を運営している団体に属する方は、割引料金が受けられる可能性があるため、確認してみましょう。 今回は、公共の宿の概要や利用条件、一般的な宿泊施設と比較した宿泊費の差についてご紹介します。
公共の宿とは
公共の宿とは、民間の会社ではなく、一般社団法人や共済組合などの非営利団体が運営している宿泊所のことです。全国各地に存在しており、多くの方が利用しています。運営団体ごとに特徴があるため、いくつかの宿を比較してみましょう。運営団体に所属している方は、会員割引を利用できるケースもあります。 例えば、「公営国民宿舎」は、一般社団法人国民宿舎協会が運営している宿です。全国に46の宿を保有していますが、基本的には国立公園や国民保養温泉地など、自然豊かな休養地に建てられています。環境省の発表によると、令和4年には宿泊利用者と休憩利用者を合わせて163万6760人が国民宿舎を利用しています。 公立学校共済組合が運営しているある宿泊施設では、温泉旅館からシティホテルまで、幅広い種類の宿を営んでいる点が特徴のようです。組合員は、メンバーズカードや組合員証、宿泊施設特別利用者証などを提示することにより、組合員価格で宿泊できるとされています。 他にも、国家公務員共済組合連合会が運営しているある宿泊施設は、北海道から九州まで、幅広い地域に宿泊施設を展開しており、組合員の方は、共済組合員証や国家公務員と分かる職員証などを提示すると、組合員料金での利用が可能のようです。
利用料金
公共の宿は、一般社団法人や組合員に属していない方でも利用できます。民間の宿と同じように、予約をしてから宿泊する仕組みです。一人旅や家族旅行、出張時の宿泊、大人数での宴会にも利用できます。 利用料金は、施設によってさまざまです。公営国民宿舎では、1泊2食付きで大人一人につき7000円~1万円程度を目安としています。小学生料金の目安は、6000円~9000円です。ただし、ゴールデンウィークや年末年始など、シーズンによっては料金が変わる可能性があるため確認が必要です。