屋久島の皆さん、ありがとう…オスプレイ墜落で捜索活動に協力した島民へ、米軍と海自の音楽隊が感謝の合同演奏会
昨年11月に起きた鹿児島県屋久島沖の米空軍CV22オスプレイ墜落事故で、捜索や救助に協力した住民らに感謝を伝えようと、海上自衛隊佐世保音楽隊と米海軍第7艦隊音楽隊が22日、屋久島町の屋久島離島開発総合センターで合同コンサートを開いた。役場や屋久島漁協の関係者を含む約660人が、迫力ある演奏に聴き入った。 【写真】演奏を披露する米海軍第7艦隊音楽隊=22日、屋久島町宮之浦の屋久島離島開発総合センター
海自と米軍の合同演奏会は県内で初めて。計53人が「名探偵コナンメインテーマ」「上を向いて歩こう」など計15曲を披露。アンコールでは屋久島高校吹奏楽部の5人と共演した。 観客は手拍子しながら聞き入り、曲が終わるごとに盛大な拍手を送った。安房中学校2年の坂本俐一さんは「合同演奏の迫力に感動した。一生記憶に残る体験」と興奮気味に話した。 昨年11月29日の墜落事故の後、米軍と自衛隊らによる捜索活動に島民が炊き出しなどで協力した。第7艦隊のウィリアム・A・パターソン大佐(51)は「言葉の壁を越え、音楽を通じて島民に感謝を伝えることができた。素晴らしいコンサートになった」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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