【『No No Girls』レポート#2】ちゃんみな「良くも悪くもみんなの運命の日になる」候補者たちのパフォーマンスがいよいよスタート!
「歌唱力がとにかく目立つようにした」というAチーム
これらの楽曲は、ちゃんみないわく「ものまねになりがちな曲」だという。候補生たちはこの難題をどう乗り越えて自分のものにしていくのか。彼女はそこに注目しているようだ。 候補生たちはさっそく練習に取り掛かっていた。オーディションコンセプトの生命線は“声”ということもあり、やはり彼女たちもまた歌に強いこだわりがある。 特にAチーム。アレンジや声色の使い分けに挑もうとする姿が合宿でも垣間見えた。 歌のパート分けが決まり全員で合わせてみると、さっそくYUJUは即興でアレンジして歌ってみせる。ローキーを活かした翳りのある歌唱が特徴的な彼女は、2次審査でSKY-HIから「とんでもないことになりそう」と評されていた逸材だ。歌は未経験だが思いは強い。2次審査後には、「もともと歌でがんばろうと思って今日来た」とも話していた。 また、「歌をやってきたところもあるから、アレンジはしっかりメリハリつけたいなと思っています」と意気込むのはKAEDEだ。「最後のところ展開作りたくて」とちゃんみなに積極的に相談する彼女。そしてちゃんみながアドバイスして試しに歌ってみせれば、キラキラと顔を輝かせる。歌に対するピュアな愛情が、そうした一瞬の表情からふいにこぼれる。 Aチームの編成についてちゃんみなは「全体的にスキルが全員あるので、歌唱力がとにかく目立つようにした」という。そんな彼女たちの歌への熱意に刺激されたのか、ちゃんみなはこう発破をかけていく。 「私、絶対口パクさせないから。絶対に。デビューしても絶対口パクだけは許さない」 「口パクなんてありえないというマインドでいてほしい」。その強い訴えかけは候補生たちの情熱にさらに火をつけていった。
「どんなものを見せてくれるか楽しみ」経験者ぞろいのBチーム
一方、歌やダンスの経験者がそろっているのがBチームだ。 彼女たちの課題曲「BLACK DIAMOND」は超難関。「難しいものを乗り越えられそうな人たちだったっていうのもあるし、どんなものを見せてくれるか楽しみですね」とちゃんみなはスタッフに語る。 合宿初日の歌パート分けでは、まず歌唱の難しさに困惑するメンバーたち。どうやらかなりキーが高いらしい。歌い方も油断すれば原曲どおりになってしまう。ちゃんみなは「~って普通に歌うと、歌っぽくなるんだけど……」とリズムを加えた歌い方を披露し、彼女たちにアドバイスしていく。 そんななか、ゆっくりと話を切り出したのはCHIKAだ。 「私は……もっと高くしたい。私はけっこう高音はどこまでもいける気がします」 CHIKAといえば2次審査で圧倒的な歌唱力を披露し、SKY-HIとちゃんみなを仰天させていたメンバーだ。5歳からボーカルとダンスのスキルを磨き、何度もオーディションを受けてきた。しかしその実力とは裏腹に自分自身を否定してしまうところもあった。彼女は2次審査でこのように語っている。 「パフォーマンスする自分の姿が唯一好きな自分だから、自分の夢を叶えたいし、それをあきらめてしまったら、もう何も自分に残るものはなくて、何も好きになれないんじゃないかって怖くて、ずっと歌を続けてきたので、このプロジェクトには勝手に自分にはここしかないって思って受けにきました」 ずっと信じて続けてきた──そんな思いが彼女の自信につながっているのかもしれない。しかも、その自信はけっして過剰なものではなく、周囲の期待を超えたものとしてかたちに表れる。中間発表では高いキーをきっちり歌いこなし、ちゃんみなをまたもや驚かせていた。