西田敏行さん

　10月17日、俳優の西田敏行さんが東京都内の自宅で亡くなっていたことが報道された。享年76だった。 【写真あり】“異変”の西田敏行“最後の仕事”で見せた「共演者との違い」 　西田さんは、1980年のドラマ『池中玄太80キロ』（日本テレビ系）の主演に抜擢されブレイクを果たすと、1988年に始まった映画『釣りバカ日誌』シリーズや、2012年から放送されたドラマ『ドクターX～外科医・大門未知子～』（テレビ朝日系）などの話題作に多数出演。 　2001年から2019年までバラエティ番組『探偵！ナイトスクープ』（テレビ朝日系）の2代目局長を務めるなど、多岐にわたって活躍した。 　突然の訃報に驚きが広がっているが、Xでは近年の西田さんの出演作品での“異変”を指摘する声があがっている。 《残念過ぎる・・・「さよならマエストロ」でもずっと座った演技だったのでお悪いのかなと思っていました》 《最近動いて演技することがなくなっていたから、体力的に限界だったんだろうなって思ってた。特に長瀬くんの最後のドラマは素だったと思う。動けるんだけど存在感を演出するためにあえて座った演技しているように見え、キャスティングが上手だなって思ってました》 《西田敏行さん亡くなったの？？？？！！！まぁでも確かにドラマ出てても全部座った役しかなかったもんね………》 《最近座った演技ばかりで体調悪いんだろうとは思ってましたが、、、ご冥福をお祈りします》 　西田さんは、2016年に自宅のベッドから転落して首を痛め、頸椎亜脱臼の手術を受け、手術後に胆のう炎を発症し、ふたたび手術を受けるなど、ケガや体調不良に見舞われた。こうした状況を受けてか、現場では“お触れ”が出ていたようだ。 「5～6年ほど前から『西田さんを長時間、歩かせるシーンは控えるように』という指示が出されていました。実際に、2021年のドラマ『俺の家の話』（TBS系）では車いすを使用する役、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも座っている場面がほとんどでした。無理をして撮影に参加していたわけではなく、自分のできる範囲で仕事をしていたんでしょう」（テレビ局関係者） 　10月8日には、米倉涼子が主演を務める映画『劇場版ドクターX FINAL』の完成報告会見がおこなわれた。2012年から放送された『ドクターX』シリーズの終了が発表されたが、西田さんもこの会見に参加していた。 「公の場に姿を見せた“最後の仕事現場”になりました。いま思えば、米倉さんや内田有紀さんらほかの出演者が立って写真撮影するなか、西田さんは椅子に座ったままで、共演者との違いが見受けられたんです。それでも、米倉さんや報道陣に対し、いつものような軽口を叩き、周囲を笑わせるなど元気そうに見えたのですが……」（前出・テレビ局関係者） 　最後まで“役者”として、生き抜いたのだろう。