【毎日書評】話したのに「全然伝わってない!」を減らす2つの習慣
「15秒で伝える」を習慣化する
話をする際には、「まず結論から」伝えるべきだといわれることが少なくありません。「結論→理由/背景/根拠」の順で話をすると、全体の構造がわかりやすくなり、聞き手にも「わかりやすい」という印象を与えることができるからです。 また、結論を先にいう話し方は、話し手にとっても「伝えたいことを確実に話せる」というメリットがあるようです。 たとえば面接の席で、「あなたの強みを20秒程度で話してください」といわれたとします。その際、前置きや前職の職務内容から話し始めたとしたら、結論に行き着く前に「はい、終了!」となってしまう可能性が高まってしまいます。結果として、与えられた時間を無駄話に費やしたことになるのです。 その点、先に自分の長所(=結論)を話しておけば、制限時間が迫ってきてもあわてる必要はありません。 「あとは枝葉の話だから、すべて話せなくても大丈夫」という安心感が精神安定剤のように作用して、余裕を持って話せるようになります。(79ページより) 「面接はあくまでも特別な場面だし、普通は制限時間を設けられることは少ないのでは?」と感じられるかもしれませんが、それは面接のみならず、日常生活にもあてはまること。 話し手(あるいは聞き手)が急に呼び出されたり、第三者から割り込まれたりと、話を中断せざるを得ないシチュエーションは意外とあるものなのです。 「結論から先に話す」は、慣れていない人にとっては難しく感じるかもしれません。 うまくできないと思ったら、日頃からどんな話でも15秒程度で終わらせるように心がけてみてください。 慣れてくれば5秒でも要点くらいは話せるようになるのですが、最初からハードルを上げる必要はないでしょう。(79~80ページより) いずれにしても「短時間で話し切る」ということを心がけていれば、自然に無理なく、結論を優先して話せるようになるようです。(78ページより) 本書で紹介されているスキルを活用し、あらゆるコミュニケーションの土台となる「伝わる技術」を身につけてほしいと著者は訴えています。たしかにそうすれば、コミュニケーションに関する苦手意識を解消できそうです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: リベラル新書
印南敦史