ホンダ「N-BOX ジョイ」は“気軽なアウトドア派”へ。軽自動車の激戦区に加わったNEWモデル!
背もたれや荷室床には最初からチェック柄生地が組み込まれた。と、簡単に言ったけど、技術的にはかなり大変。結果、新技術を開発してまで装着した。 また、後席を倒して座る場合、そのままだとゴツゴツしている。そりゃそうだ。本来座られることなんて考えられていない部分なのだから。そこでN-BOX ジョイは、樹脂プレートを1枚入れた。それだけでお尻が痛くならない。クッションでも用意すればさらに良し(ゴツゴツのままでクッションを敷いても効果は薄い)。
荷室で足を伸ばした際の角度にもホンダはこだわった。本来、N-BOXは後席を畳めば27インチ程度の自転車も載せられるのがウリのひとつ。自転車を載せるには、リアバンパーと荷室の床に段差があっては引っかかってしまうためツライチに、後席側からリアバンパーにかけてなだらかに傾斜させていた。 しかしこの傾斜角度、同社の社員が足を伸ばしてみるとあまり快適じゃない。だからって完璧なフルフラットだと、意外と疲れる。ベストな“脱力角度”を探した結果、荷室床のバンパー側を80mm上げると、ちょうどいい角度だと発見した。
というわけで、リアバンパーと荷室床に段差が生まれた。自転車の搭載より、脱力優先。とはいえ、あらかじめ80mm高いことを意識しておけば自転車も問題なく載せられるだろう。 キャンプじゃなくピクニックだから、たいして荷物を用意する必要がない。飲み物や食べ物は途中のコンビニで十分だ。仕事や家事に疲れたら、近くの海辺を、あるいは山の緑の中を目指す。思いついたらすぐ行動。着いたら後席を倒してバックドアをガバッと開けるだけ。
そんな脱力系N-BOXの「ジョイ」は、自然吸気エンジンとターボエンジン、2WDと4WDが選べる。 実は昨年10月に行われたN-BOXのフルモデルチェンジ時から、N-BOX ジョイの投入は決まっていた。脱力系ゆえ、ベースは厳ついN-BOXカスタムではなく、丸目の標準モデル。そのため、標準モデルにはターボ車の設定がなかった。何しろ同じ丸目のターボ車は、N-BOX ジョイで採用されることが決まっていたからだ。