【特集】「今から心臓マッサージのやり方を言うので、やってください!」“命の最前線”「消防管制室」で奮闘する『通信指令員』 中には救急車の出動を断らなければいけない場面も…求められる“集中力”と“判断力” SOSに応える24時間に密着
(小西さん) 「119番、神戸消防です」 -(通報者) -「父親が6時ごろ急に、座っていてゴロンと倒れて」 (小西さん) 「お年は、おいくつの方?」 -(通報者) -「78歳です」 (小西さん) 「意識ありますか?」 -(通報者・女性) -「全くないです」 (小西さん) 「呼吸もなさそう?」 -(通報者) -「呼吸もなしです」 (小西さん) 「今、救急車2台、そちらのほうに向かわせましたので。今から心臓マッサージのやり方を言うので、やってください」 指令員は皆、消防隊や救急隊として現場に立った経験があります。命に危険があると判断したときには、救急車が到着するまでの間、通報者に対して応急手当てをお願いするケースも。 (小西さん) 「あなたの両方の手の付け根あたりを重ねていただいて、患者さんの胸と胸の真ん中に、そのまま押し当ててください。上から垂直に、手は突っ張った状態。深さは5センチ。リズムを言います、1・2・1・2・1・2、まず声を出して30回やってもらっていいですか?どうぞ」 この処置が、患者の予後を大きく左右することも…。 -(通報者) -「1・2・1・2・1・2」 (小西さん) 「それぐらいのペースで、1・2・1・2!心臓マッサージは止めないように、やっておいてもらってもいいですか?」 -(通報者) -「はい!」 指令員には、通報内容から患者が置かれた状況を読み取り、素早く判断することが求められます。
(小西さん) 「選手交代します」 常に緊張感と集中力が求められるため、原則1時間から1時間半で交代する決まりです。
(通信指令員・飯田明さん) 「朝5時から作ってきました(笑)」 (小西さん) 「タケノコ入り?」 (飯田さん) 「タケノコとコンニャク入り!」
(小西さん) 「1時間指令台についたら、みんな結構、頭がヘロヘロです」 (飯田さん) 「自分の気持ちを盛り上げてから指令台に座らないと、操作ミスは命取りになるので」
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