RMN編集長の新譜レビュー【NICO/Leola/DIZZY MIZZ LIZZY】
20年ぶりに復活した“デンマークの至宝”が放つ「前進」の証
最後は洋楽から1枚。1994年にリリースされた1stアルバム『DIZZY MIZZ LIZZY』が日本でも10万枚以上を売り上げた、デンマークが誇るスリーピースロックバンド・DIZZY MIZZ LIZZY。1996年に2ndアルバム『Rotator』をリリース後、1998年に惜しくも解散しましたが、2015年に見事復活し20年ぶりのアルバムを4月13日にリリースしました。 『FORWARD IN REVERSE』(「バックギアで前進」の意味)と名付けられたアルバムには、彼らが20年前に提示した「複雑なリズムとキャッチーなメロディのアンサンブル」の進化形がぎっしり。そこに乗るメインソングライター、ティム・クリステンセンの憂いのある歌声も、ギターとベースのユニゾン具合もそのまま。過去の作品の良さを踏襲しつつも、確実に前進していることを証明した1枚となっています。 そして、5月にはこのアルバムを引っ提げて大阪(11日)、名古屋(12日)、川崎(13&14日)、札幌(17日)で来日ツアーが実現。ニューアルバムからはもちろん、あの名曲たちがライブで聴けるかもしれません。 ※アーティストの言葉は、筆者が実際に行ったインタビューからの引用です。