「動きが美しく、速い」BMX・中村輪夢選手のすごさとは?得意技“バースピン”は驚異の4回転!東京五輪で副審務めたプロライダーに聞く【パリ五輪】
危なげないライディングで決勝進出を決めた、自転車男子BMXフリースタイルの中村輪夢選手(22)。毎日放送では7年前、高校生の頃から輪夢選手を取材しています。 (中村輪夢選手 2017年 ※当時15歳)「動画とか見て、かっこいいなと思ったものをぼくもやりたいって」 京都にある輪夢選手の実家はBMX専門のショップで、経営する父・辰司さんも元ライダー。そんな父の影響で3歳から自然と始めたBMXでしたが、最初は練習でも失敗ばかりでした。 それでも毎日特訓を重ね、輪夢選手の負けず嫌いな性格とお父さんの熱心なアドバイスで急成長。世界で戦う土台を2人3脚で作っていきました。 競技が初めて採用された東京オリンピックには19歳で出場。金メダルを期待されながらも結果は5位。悔しさを胸に、パリオリンピック(TM)でリベンジを果たすべく技の精度を磨いてきました。 7月31日の決勝を前に中村輪夢選手のすごさを、輪夢選手をよく知るムラサキスポーツ・BMXプロライダーの眞謝大輔さんに聞きました。眞謝さんはBMX歴23年で、東京オリンピックではBMX競技の副審を務めました。 1分の間で自由に技を操りだし、難易度や美しさ、高さなどを総合的に競う、BMXフリースタイル。 Q中村輪夢選手のすごさは? 「輪夢の特徴は、動きのキレイさ、美しさですかね。美しくないとスピードが出ないんですよ」 Q速いから美しい、ではない? 「美しいから速いです」 Qそうすると大きな技もできる? 「できます!中村選手がかなり得意な『バースピン』という技、普通の人は1回しかまわさないんですけど、選手たちは2回3回とまわしてきますね。中村選手は今まで、4回まわし成功しているんじゃないですかね」 BMXというのは、走るだけでも大変。実際に山中真アナウンサーも体験をさせてもらうと… (山中アナ)「BMXなめてました。いま汗だくなんですよ。こんなに全身使うんですね。遊んでいる感覚が楽しいです!」 (眞謝大輔さん)「BMX持っていれば、言葉分からなくても『What's up』できる。お前の最高を見せてくれ!という“高め合い”というのはすごくある」 オリンピックは最高の「遊び場」だという眞謝さん。「最高の技を決める姿を、見る側も最高に楽しんでほしい」といいます。