橋下徹氏は斎藤知事パワハラ疑惑をどう見る?「言いたいこといっぱいあると思う」一方で知事の経験不足など指摘「役職が違う下の人に同じものを求めるのは間違い」
橋下氏は、県産品の受け取りには宣伝効果があることも指摘します。生産者が知事室を訪れ、一緒に写真を撮ることで、知事が地元産品を応援していることをアピールできるということです。 一方で、受け取り方や使用方法には課題があるとし、公平な配布の必要性を訴えています。
パワハラ疑惑「役職が違う下の人に同じものを求めるのは間違い」と指摘
職員アンケートの回答などによると、斎藤知事のパワハラ疑惑について以下のような内容が挙がっています。 ▼定例記者会見でペンを放り投げる ▼「インクが出にくい」と恫喝・叱責する ▼机を叩いて激高する ▼「エレベーターのボタンも押せないのか」と怒鳴る ▼助手席のシートを後ろから蹴る 特に注目されているのは出張先での出来事です。施設の入り口から20メートル手前で車を降ろされて職員を叱責したことについて、百条委員会で知事は「過大な要求では?」という問いに対して「円滑な車の進入を確保していなかったため注意した」と説明しました。その上で、この要求は「道理的」だと主張しています。 橋下氏は、自身の経験を踏まえ、「トップが必ず失敗するのは、自分の基準でその組織のメンバーを評価すること」だと述べています。さらに、「役職が違う下の人に同じものを求めるのは間違い」だと強調しています。 橋下氏は、知事という立場にある人物が、組織の基準ではなく個人の基準で評価することの危険性を指摘しています。また、現代の職場環境において、かつては許容されていた行為も、今ではパワハラとして認識されることが多いと説明しています。
問題の背景にあるのは“知事の経験不足”?
斎藤知事は総務省から大阪府の財政課長を経て、いきなり知事の座に就きました。橋下氏によれば、このような急激な昇進は役所の中では「とんでもないジャンプ」だといいます。通常であれば、その役職の下の人たちが徐々に昇進し、副知事を経験してから知事になるのが一般的です。 橋下氏は、自身も民間の経験や様々な批判を受けることで、常に自己アップデートを繰り返してきたと語っています。一方で、斎藤知事はそのようなアップデートができていないのではないかと指摘しています。