寺院敷地内で父子が無理心中か 車内に練炭、2人死亡 父は92歳、55歳息子に重い障害 兵庫・三木市
26日午前7時前、兵庫県三木市吉川町吉安の寺院の男性住職(70)から「敷地内の車内で2人が亡くなっている」と110番通報があった。駆け付けた三木署員が施錠された乗用車内で男性2人が倒れているのを発見し、救急隊員が死亡を確認した。 【写真】母親が子どもと無理心中か 三木署によると、死亡していたのは神戸市垂水区の無職男性(92)と、長男の無職男性(55)。長男には重い障害があり、父子2人暮らしだったという。車内には練炭の燃えかすが残った七輪があり、解剖して死因を調べる。同署は父親による無理心中の可能性もあるとみて調べている。 ◇ 自殺を思いとどまってもらおうと、公的機関や民間団体が相談窓口を開いている。 兵庫県は、平日昼間は各地域の健康福祉事務所で、夜間や土日祝日は「いのちと心のサポートダイヤル」で電話相談に応じる。 このほか、弁護士や精神保健福祉士が対応する窓口(TEL078・341・9600)では、家庭生活や経済問題など専門的な問題に即応し、心のケアも担う。神戸市が開設する「自殺予防とこころの健康電話相談」(TEL078・371・1855)もある。