「自分より先に首相の座に手をかけることが許せなかった」 進次郎氏と“蜜月関係”だった「政界のプリンス」がコバホークを担ぎ出したワケ
小林氏の陣営に“実害”が
ため息の後、さらに続けて、 「達夫さんはエリート意識だけでなく、我も人一倍強い。何にでも口を出して仕切りたがり、党近代化実行本部という案はその最たる例です。でも、これなんかかわいいほう。実害が出ている動きもありますからね」 別の陣営関係者が明かす。 「当初、陣営には小林さんの能力と人柄を慕う中堅や若手が集まった。その後、他陣営からの引き抜きで離脱した人も少なくありませんが、この一因が達夫さんなんです」 どういうことか――。 「達夫さんは、常に“上から目線”でとにかく偉そう。そんな態度に嫌気が差して、先輩議員や重鎮からの圧力を言い訳として陣営から去る人が相次いでしまった」 当の達夫氏は、小林政権が実現すれば重要閣僚か党幹部就任の可能性が濃厚だ。 「それを足掛かりに首相・総裁を目指すとも。とはいえ、現状で小林さんが決選投票に残ることはかなり難しい。当の選対幹部が自己顕示に励んでいるんですから……」 祖父の言葉「政治は最高の道徳」が耳に痛かろう。
「週刊新潮」2024年9月26日号 掲載
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