Qi10 ドライバーを西川みさとが試打「フラット感がより強調された」
新機軸10Kのスタンダードモデル HS40m/s未満の女子プロ評価は!?
Qi10 ドライバーをHS40未満の女子プロが試打したら…【西川みさと】 カーボンウッドだからこそ実現できた新たなヘッド構造により、やさしさの世界基準“10K”を打ち出したテーラーメイド。上下左右の慣性モーメント合計値1万超えを果たした「Qi10 MAX ドライバー」の兄弟モデルとして、飛距離と寛容性をバランスよく兼ね備えた「Qi10 ドライバー」をピックアップする。そんなハイパフォーマンスモデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずは、1WがHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「兄弟モデルの変化が微妙に影響? ヘッドの見え方がクローズアップ」
―率直な印象は? 「まさに同社っぽいと言いますか、歴代モデルのイメージそのままの形状と性能で、違和感なく率直に打ちやすかったです。同シリーズというと、高慣性モーメントに大きく振り切った『―MAX』と、ツアーモデル『―LS』の間で、今作は一番シンプルでノーマルな位置付け。一番特徴を把握しやすいモデルといえます。ただ、構えたときのフラット感は好き嫌いが分かれそう…。今に始まった特徴ではないものの、見た目からつかまり具合の高さを感じられる『―MAX』が登場したことで、スタンダードモデルの“逃げ顔”イメージが、より強調されて感じます」
―より強調されて感じる…? 「はい。シリーズ名に左右上下の合計慣性モーメント値1万超えをPRした『Qi10』を掲げ、やさしさを強調している割には、前作『ステルス2 ドライバー』から極端な変化は見られず、フラットな特徴がより強調して見えてしまう…。しかも前作が膨張色の赤フェースだったのに対し、今作が締まって見える紺色に変わったことで、上下の厚みが薄く見え、全体がシャローフェースに見える。フェースの高さが低い分、ソールした際に地面に対してピタッとすわりが良く、同じライ角でもよりフラットに見える気がしました」
―フラット感は今までと同じなのに? 「そうですね。不思議ではありますが、色のせいなのか、ちょっとフラット感が強調して見えます。極端に言えば、ドライバーではなくフェアウェイウッドのような感覚。ブラッシー(2W)とまでは言いませんが、芝の上からでも打てそうな雰囲気を感じます。『―MAX』と比べて投影面積が小さく見えるからでしょうか(?)。個人的にはもう少しアップライトで、打つ前からつかまり具合がイメージできるほうが好きなのですが…」