債券は上昇、米長期金利低下や超長期買いで－衆院選控え持ち高調整も
（ブルームバーグ）： 25日の債券相場は上昇。米国の長期金利が低下したことに加えて、超長期債に水準感からの買いが入っていることが背景。
三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、超長期債は先週末から金利が大きく上昇していたため「値ごろ感の買いが入っている可能性がある」と指摘。また27日の衆議院選挙については「どちらかというと政局の不安定化が警戒され、特に中長期ゾーンは金利低下イベントになる可能性がある」との見方を示した。
衆院選では与党の苦戦が伝えられており、不透明感から持ち高調整の売買が交錯している。東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、「米金利低下や円高など外部環境は追い風」と指摘するものの、「選挙結果を見極めないと日本銀行の金融政策姿勢も判断できない」と述べ、投資家は様子見か持ち高調整の売買になりやすいとみる。
朝方発表された10月の東京都区部の消費者物価指数（生鮮食品を除くコアＣＰＩ）は２カ月連続で伸びが縮小した。佐野氏は「エネルギー価格の下落の影響が出るが、数字が多少ぶれても、きょうの相場のテーマにはなりづらい」とみていた。
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Saburo Funabiki
