「ミスター完投」斎藤雅樹さんと流し打ちの名手・辻発彦さんが1打席対決 「カット気味に来た」西武と巨人のOB対決、結果は…
◆日本生命セ・パ交流戦 西武―巨人(1日、ベルーナドーム) 西武は試合前、交流戦の特別イベントとして巨人OBの斎藤雅樹さん(59)と西武OBの辻発彦さん(65)による1打席対決を実施した。 ■【動画】斎藤雅樹さんと辻発彦さんの1打席対決 勝負の行方は…!? 斎藤さんは現役時代に11試合連続完投勝利のプロ野球記録を打ち立て「ミスター完投」と呼ばれた右腕。辻さんは前西武監督で、現役時代の1993年には打率3割1分9厘をマークして首位打者に輝いた右打者。90年、94年の日本シリーズなどで両者は対戦していた。 斎藤さんは「11」、辻さんは「5」の現役時代の背番号がついたユニホーム姿で登場。斎藤さんの投球練習中に打席の横で辻さんがバックを守った選手に一、二塁間を大きく開けるように指示して得意の流し打ちを狙うしぐさを見せていた。 対決はすべて直球勝負。1、2球目は外角に外れるボール。ファウルのあとの4球目を辻さんが引っかけて遊ゴロに終わり、斎藤さんがマウンド上でガッツポーズを見せて勝利を喜んだ。 2人は対決後に報道陣の取材を受け、辻さんは「カット気味に来て良い球だった。追い込まれたら絶対向こう(一、二塁間)と思っていたのに」と得意技を発揮できず、悔しがった。 地元の市立川口高出身の斎藤さんは「地元のファンからも声をかけてもらった。(当時の)西武球場は高校の時から戦ってきたところなので、そこでまたマウンドに立ててうれしかった」と笑顔で話した。 辻さんも「この歳になってもユニホームを着てファンの前でプレーでき、応援していただけたのがありがたい」と声を踊らせていた。
西日本新聞社