「どんなときもイライラしない」たった1つの方法
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● あなたはイライラするために存在するのですか? さて、一瞬で嫌な気持ちを変えるには具体的にどのようにしたらよいのでしょうか。 人は誰でもイラッとすることがありますよね。イライラするのは悪いことではありません。だって、不本意なことが起きたら、誰だってイライラするからです。人間はそのように出来ているのです。とはいえ、イライラした気持ちを長く引きずりたいと思っている人はいないと思います。それでも、イライラの矛先をどこに向ければいいのかわからず、気持ちがおさまらないのが問題なのです。 イライラしている自分よりも、穏やかな自分でいたほうが、 心が安定するのではないでしょうか。 こんなとき、どうすれば穏やかな気持ちに戻れるでしょうか。 ● イライラを消す練習 イライラすることがあったら、こう自分に問いかけてみてください。 「私はイライラするためにここにいるのか?」 あなたはどう答えるでしょうか。 イライラや怒り、憤りが最高潮に達しているときは勢いあまって「そうだ。イライラするためにここにいる」と思うこともあるかもしれませんね。 でも、「私はイライラするためにここにいるのか?」と自分に問いかけた瞬間にハッとして感情が切り替わり、「本当は私はイライラするためにここにいるわけじゃない」とわかるはずです。すると、イライラしている自分がバカらしく思えてくるはずです。 「そんな簡単なことでイライラしなくなるわけがない!」という声が聞こえてきそうですが、「うそだ、信じられない」と思ったら、イライラしたときに試してみてください。 1回目は頭に血が上って自分に問いかけることができないかもしれません。2回目もうまくいかないかもしれません。でも3回目は少し落ち着きを取り戻せるでしょう。4回目にはイライラしてもすぐに頭が切り替わる可能性が高いです。 くり返し、くり返し練習し続けていくと、「あんなにいつもイライラしていた自分は何だったのだろう?」と不思議に思うほどイライラが消えていきます。 ● 「本当の自分」が助言してくれる どうしてイライラが消えるのでしょうか? それは「私はイライラするためにここにいるのか?」と問いかけた自分に、「イライラするためにここにいるわけじゃない」と答える自分がいるからです。 自分のなかに2つの人格があるという話ではありません。イライラする状況に直面して一時的に視野が極端に狭くなっている自分の問いに、本当はもっと広い視野で状況を見渡せる「本当の自分」が助言してくれるのです。 「そんなことは気にしなくていい。自分がここにいる理由はイライラするためではないよね?」と。この問いかけは、嫌な気持ちになったときはいつでも有効です。 「誰かとケンカするためにいるのか?」――そんなことはバカらしい 「ウソをつくためにいるのか?」――自分は正直な人間でいたい 「自分を否定するためにここにいるのか?」――自分には価値がある 「人を妬むためにいるのか?」――人は人、自分は自分でいい ● ポジティブな考え方をするように変わっていく いつでも自分に問いかけ、広い視野で世間や自分の心を見て、こんなことのために生きているのではないと気づいて欲しいのです。 こうしたことをくり返していくと、心は穏やかになっていきます。 煩わしいと感じることが減り、嫌だなと思うことが減り、誰もが自然とポジティブな考え方をするように変わっていきます。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ