心理的揺さぶりで勧誘か 闇バイト10代逮捕者相次ぐ…高校で熊本県警が緊急対策
闇バイトに応募した若者が犯罪に加担させられる事件が全国的に相次いでいることを受け、熊本県警が、緊急対策として、高校に警察官や県警OBを派遣し、注意喚起を行っています。 警察官 「みなさんの身近に、闇バイトの落とし穴はたくさんあります」 熊本市西区の文徳高校で2日に行われた警察官による講話。生徒たちは熱心に耳を傾けました。 生徒 「日当高い時点で、これまずいかなって思った方がいいのかなと思いました」 警察官 「日当が高いっていう部分は、闇バイトじゃないかなって怪しむ1つのポイントです」 闇バイト募集の手口や危険性など事例を交えながら注意を促しました。熊本県警は、年内を目標に、県内すべての高校で注意喚起をする方針です。
10代の逮捕者相次ぐ…心理的揺さぶりで勧誘か
熊本県内ではこれまで、闇バイトに応募した男子高校生が県警に相談したことを発端に、逮捕者が出ています。 11月26日に逮捕された住所不定、無職の男(19)は、SNSに「短期間で高収入、やりたい人いたら連絡ください」などと投稿し、詐欺の「受け子」や「出し子」を募集した職業安定法違反の疑いが持たれています。 この事件では、これまで、熊本市に住む10代の姉弟と指定暴力団道仁会系組幹部を逮捕。熊本県警は、福岡県久留米市にある道仁会本部の事務所を家宅捜索しています。 ほかにも、11月27日には闇バイトを募集した疑いで、熊本市に住む少年(16)を逮捕しています。知人に対しSNSで「県外に出て上の指示通りに動くだけで40万円もらえるよ」と送信するなどして「受け子」として働くことを勧誘した疑いです。 熊本市で取材してみると、実際に怪しい人が家に来たという声も― 大学生 「夜10時に電気のことでお得なプランがあるんですけど、と来たので明らかに電気屋さんじゃないなということで、追い返しましたけども、ちょっと怖かったです」 実際に闇バイトの実行犯が強盗先を下見しているケースもあり、注意が必要です。 熊本中央署 生活安全課長 「(闇バイトの)募集情報に応募しないことが前提ではありますが、もし応募したとしても、警察では保護する用意ができております。各段階において、ためらわず、警察に相談するようにお願いいたします」