琵琶湖水中遺跡の謎に迫る 発見100年を記念 12月8日に滋賀・長浜で講演会
滋賀県長浜市の「葛籠尾崎(つづらおざき)湖底遺跡」が大正13年に発見され、今年で100年になるのを記念した「琵琶湖の水中遺跡発見100年記念講演会」が12月8日、湖北文化ホール(同市)で開催される。 【写真】葛籠尾崎湖底遺跡に沈んでいる土器 県は、琵琶湖の水中考古学の端緒となった同遺跡の発見から100年を迎えるのを機に、今年度から「琵琶湖に眠る水中遺跡魅力発掘・発信事業」をスタートした。水中遺跡を「滋賀の宝」と位置づけ、謎を解明するための新たな調査に乗り出し、魅力を発信する事業で、講演会は水中遺跡への関心を高めるのが狙い。 県文化財保護課の福西貴彦さんが「琵琶湖の水中遺跡の現状とこれまでの調査成果」について報告。その後、県立琵琶湖博物館学芸員の妹尾裕介さんが「湖底遺跡(水中遺跡)の謎に迫る」と題して講演する。 午後1時からで、入場無料。定員は250人、事前申し込みは不要(当日先着順)。コラボ企画として、12月7~15日に同ホールで大津市の粟津湖底遺跡や長浜市の塩津港遺跡の出土品を展示(無料)。また、普段は事前予約が必要な葛籠尾崎湖底遺跡資料館(長浜市)が講演会当日に特別開館される(入館料は一般200円、中学生以下は無料)。問い合わせは県文化財保護課記念物・埋蔵文化財係(077・528・4674)。