日本記録保持者・福部真子が準決勝敗退 田中佑美も敗退 日本女子初決勝進出ならず
「パリ五輪・陸上女子100m障害・準決勝」(9日、フランス競技場) 日本記録保持者の福部真子(28)=日本建設工業=は12秒89の3組5着で日本女子同種目初の決勝進出はならなかった。 【写真】壁厚く7着も晴れ晴れ田中佑美 モデル挑戦で話題の美しきハードラー 予選では3着とはわずか0秒01差で着順で決めることはできなかったが、タイム上位3人の3番目に残り、準決勝進出を決めた。自身のレースから約30分待ち、吉報が届いた福部は「ディズニーランドの待ち時間かと。ほんと地獄だった。正座して待ちました。よかった」と、運命の時間を笑顔で振り返り「前半の(スピードの)乗りがあまり良くなかった。準決勝ではしっかりいいところ出せるように、猪突猛進で頑張りたい。日本記録更新は視野にいれているが、12秒5台を狙っていける走りだと思う。しっかり準備して、気持ち、体を切り替えてやっていきたい」と充実した表情で見据えていた。 悔しさを乗り越えて掴んだ初五輪だった。昨年の日本選手権では4位。ゴール後、1度1位と表示されたが誤表示で、世界選手権切符を逃す結果に号泣。今年の日本選手権では2年ぶり2度目の優勝で五輪切符を手にし、「あれがあったから踏ん張れた」と話していた。 ◆福部真子(ふくべ・まこ)1995年10月28日、広島県安芸郡府中町出身。広島皆実高、日体大を経て、日本建設工業に所属。高校時代はインターハイ3連覇を達成。22年世界選手権準決勝で12秒82の日本記録を樹立した。同年9月には12秒73に更新。五輪直前の7月のオールスターナイト陸上では12秒69まで伸ばした。166センチ。