ミーントゥビー、松岡騎手つきっきり 前走負傷乗り替わり好走「同じように乗る」/フェアリーS
フェアリーSはこの人馬に注目だ-。ミーントゥビー(堀内)と松岡正海騎手(40)が重賞タイトル獲得へ入念に調整をこなしてきている。 デビューから調教で息を合わせてきたコンビ。初のG1挑戦だった前走の阪神JFは鞍上の負傷により実現できず。ここを勝ち、先々を見据える構えだ。 ◇ ◇ ◇ 付きっきりの稽古。ミーントゥビーと松岡騎手は前走の阪神JF以外、デビュー戦からコンビを組んできた。調教も可能な限り騎乗している。全休日で馬場入りの申請をしないと乗れない7日も、赤いジャケットを着た松岡騎手が朝一番にまたがり美浦坂路へ。そのまま引き揚げて厩舎周りの乗り運動までずっと一緒だ。「もうちょっとかかるよ。あと2周くらいかな」と松岡騎手。馬を作っているんだな。そう思わせるほど、同馬とじっくりコンタクトを取っていた。 8日の最終追い切りは美浦ウッドで併せ馬。もちろん鞍上には赤いジャケット姿がある。外スズカルビコン(古馬2勝クラス)を7馬身追走し、馬なりで併入。時計は6ハロン84秒5-11秒5。ゆったりとした周回からラストに軽くうながすとすっと加速するように見えた。松岡騎手は「やりすぎないように出力を考えて、でも成長をうながすために負荷もかけないと。デリケートな追い切りだった。息も先週より良くなった。前回よりも出来はいいと思う」と評価する。時計の速さを重視するよりも、息の入り、反応、疲れを残さない調整で仕上げてきた。 「現状では中山のマイルが適していると思う」。松岡騎手は条件を歓迎する。前走の阪神JFで初のマイルへの延長を経験した。鞍上は騎乗予定だったが前日のレースで負傷し、大一番は古川吉騎手に乗り替わりとなった。「古川さんがイメージ通りに乗ってくれていたし、同じように乗りたい」と意気込む。また同馬を管理する堀内師も「人気はなかったけど、脚を使って予想通りの走りをしてくれた。開業の時から手伝ってもらっているジョッキーとこの馬で。何とか賞金加算して桜花賞へ」と期待を寄せた。【舟元祐二】 ◆堀内厩舎&松岡騎手 堀内厩舎は22年3月の開業からこれまでに658戦20勝。騎手別では松岡騎手が断トツの9勝を挙げ、【9・5・9・106】で単勝回収率も123%。買い続けたい厩舎&ジョッキーだ。