不登校の児童・生徒が通うフリースクール 初めての学“縁”祭に密着!小さな成功体験で自信を…
全国的に不登校の児童や生徒が増加していて、その数は昨年度、過去最多となる約30万人に上った。 【▶動画で見る】成功体験を自信に!フリースクールの学“縁”祭に密着 こうした中、新潟県長岡市のフリースクールが11月、文化祭を開催した。そこには、小さな成功体験を自信につなげてほしいとの思いが込められていた。
フリースクールに通う子どもたち「居場所ができた」
11月5日、新潟県長岡市で開かれた小さな学縁祭。主催したのは、長岡市のフリースクール「あうるの森」だ。 この学縁祭の名前の由来を、あうるの森の山田竹紘代表は「色んな人との縁を築きたいということで学縁祭という名前になった」と話した。
学縁祭の開催に向けて、約半年前から作品作りなどの準備を進めていたのは、様々な事情で不登校になり、あうるの森に通う小学5年生~中学3年生までの20人だ。 中学1年生のりなさんは、夏休み明けから学校に通うことが難しくなったという。 「夏休みが終わってから数日は行ったけど、それからもう行かなくなった。あうるの森に通ったら同じような人がいっぱいいるんだなって思ったし、居場所ができたからよかった」
また、中学3年生のかずきさんも、夏休み明けから学校に行けなくなった一人だ。 しばらくは自宅で過ごしていたというが「半年くらい前に、あうるの森に行き始めて、ちょっと気持ちが楽になった感じ」と、2人ともフリースクールに行き始めてからの気持ちの変化を教えてくれた。
将来のために…学縁祭で「新たな縁を」
子どもたちの新たな居場所となっているあうるの森。 しかし、その代表を務める山田竹紘さんは、「あうるの森以外の外部の社会の人たちと関わる機会はなかなか持ちにくい。私たちが発信することで外部の人に来てもらって、そこで新たな縁をつくってほしい」と、子どもたちの将来のためにも外部との接点を持つことも重要と考え、学縁祭の開催を決めた。
開催を1カ月後に控えた10月6日、子どもたちが学縁祭の会場に飾る看板や装飾づくりを行っていた。 文化祭のようなイベントに参加するのが初めての子も多く、みんなでイベントができる喜びが作業スピードとなって表れる。