孤軍奮闘のパーマー、ポチェッティーノ監督は気持ち理解「彼は幸せではない」
チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督がイングランド代表MFコール・パーマーの活躍に言及した。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えた。 3月30日、プレミアリーグ第30節のバーンリー戦を2-2のドローで終えたチェルシー。40分には相手選手の退場で数的優位となり、パーマーの2ゴールで2度リードしたが、逃げ切ることができなかった。 この試合のパーマーの先制点はPKをパネンカで沈めたもので、今シーズン6度目の成功。しかし、3月17日のFAカップ準々決勝では、PKを獲得したイングランド代表FWラヒーム・スターリングが自らキッカーを務め、失敗に終わっていた。 今後PKキッカーの1番手はパーマーが務めるべきかと問われたポチェッティーノ監督は、その考えに理解を示しながらも、結局は選手たちが決めるものと主張している。 「彼(パーマー)が他の選手にボールを渡すと決めたら、私がピッチに入ってノーと言うことはできない。レッドカードをもらうことになる」 「彼はスペシャリストでシュートも上手いが、状況に応じてピッチで判断することだ」 「誰がピッチにいるか次第だ。ネイマール、メッシ、セルヒオ・ラモスがいるパリ(・サンジェルマン)のようなチームなら、1、2、3と決められるかもしれない」 「しかし、選手たちの間に入った後は、彼ら自身が『お前じゃなくて俺だ。それかお前らだ』と言うことができる」 一方、ポチェッティーノ監督はPK以外でもチーム随一のクオリティを見せるパーマーを信頼。マンチェスター・シティからチェルシーへ移籍し、中心選手としてプレーしていることは、誰にとってもプラスとコメントした。 「明らかなのは、彼が2得点したことだ。もちろん彼は他の選手たちの良いお手本だ」 「彼は初日からPKでも試合でも責任を負っていた。チームが苦境に立たされた時、選手たちが彼にボールを渡すのを見ればわかる」 「マンチェスター・シティで出られなかった試合に出ることは、チームにとっても彼自身にとっても非常にポジティブなことだ」 また、パーマーはバーンリー戦後、「こんなことは絶対に起こり得ない」と10人相手に勝ちきれなかったことを悔やんでいたが、ポチェッティーノ監督はその気持ちに理解を示している。 「我々が彼に満足しているのは明らかだ。しかし、チームという観点からすると彼は幸せではない。当然彼は失望している」
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