ネガティブ感情を上手に扱う!レジリエンスを高める方法(専門家が監修)
スタミナというと、フィジカル面を想像しがちだが、精神的なスタミナ力も生きていくうえでかなり重要。そこで、今回はネガティブな感情と上手に付き合いながらレジリエンスを育むための具体的なアドバイスを紹介。避けられないストレスへの反応の仕方を変えることで、メンタルのスタミナを高めよう!
教えてくれた人
久世浩司/ポジティブサイコロジースクール代表、認定レジリエンスマスタートレーナー。企業、自治体などで広く研修・講演を行う。『「レジリエンス」の鍛え方』など著書多数。
打撃系でネガティブ感情を手放す
ストレスで気分が落ち込む原因は、ストレスそのものではない。ストレスから発する自らのネガティブな感情だ。このネガティブな感情を早く断ち切ることが、レジリエンスを高めるためにまず大切。 「ネガティブ感情は頑固。一度生じるとずっと残り続け、心のスタミナを削ります」(認定レジリエンスマスタートレーナーの久世浩司さん) そこで役立つのが運動。疲れない範囲内でカラダを動かして、焦点を自分の内面から逸らせてやれば、ネガティブ感情は手放せる。 「これは“感情の気晴らし”と呼ばれています。とくに気晴らしになるのはボクササイズなどの打撃系。バッティングセンターでボールを打ち、スカッとするのも有効です」
カラオケなどでモヤモヤを吐き出す
運動以外でネガティブ感情を手放す方法はあと2つある。 1つ目は楽器を演奏したり、歌を歌ったりすること。いずれも脳内で快楽物質ドーパミンが分泌され、ネガティブ感情から解放される契機に。楽器が弾けなければ、カラオケで好きな歌を熱唱すればいい。 2つ目は、何にどういうネガティブ感情が生じているかを書くこと。 「これはライティングセラピーと呼ばれるメソッド。感情を可視化し、客観視すると手放しやすくなる。書き出したら寝るまでに紙を破り捨て、その日のネガティブ感情を翌朝まで持ち越さないようにするのが肝腎。SNSに不平不満をぶちまけるより、手を動かして紙に書き出す方が効果的だとわかっています」