紅白 超えられるか?!「視聴率40%の壁」期待は“復活組” 他局は「ザワつく!」、「ゴチ」…
「第75回NHK紅白歌合戦」が31日午後7時20分から生放送される。 昨年は歴代最低の視聴率に沈み、3年連続で“合格点”とされる視聴率40%に届かなかった。NHKでは総力を挙げ、国民的番組の巻き返しを狙っている。同時間帯の紅白“裏番組”では、2021年から3年連続民放トップのテレビ朝日「ザワつく!大晦日」(17・00)などが放送される。紅白が「40%の壁」を超えられるか注目される。 昨年の紅白は平均世帯視聴率が第2部(後9・00~11・45)で31・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第1部(後7・20~8・55)で29・0%。もり上がりを見せる第二部は“合格点”は40%とされているが、2021年の34・3%を2・4ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低を更新。40%割れは3年連続9度目となった。第1部、第2部とも過去ワーストを記録した。 局関係者は「国民的番組としてワーストを更新することは許されない。40%超えを目指していかないと…。NHKは受信料で成り立っているため、テレビから距離のある世代の若者層に向け、“テレビを見るきっかけになってほしい”と近年、若者向けを意識して紅白を制作していたが、結果、テレビを見ない世代は見ないまま、そして紅白を楽しみにしていた中高年までもが離れてしまった。今回は楽しみにしてくれている、見てくれる世代にアピールできるように、人気アーティストに出てもらっている」と語った。 デビュー50周年を迎えたロックバンド「THE ALFEE」が41年ぶり2回目の出場。ロックバンド「GLAY」は25年ぶり4回目の出場となる。さらに、ロックバンド「B’z」が紅白に初めて出場することが発表された。現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」の主題歌「イルミネーション」を歌唱予定。国民的バンドの紅白初歌唱は大きな目玉になりそうだ。 ほかに好評だった今年前期の連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌を担当した米津玄師は6年ぶり2度目の出場。2022年の紅白を最後に活動休止していた氷川きよしは特別企画で復帰後初めてテレビ生歌唱する。こちらも中高年の視聴者へのアピールポイントとなる。 一方、民放では、テレ朝が6年連続で「ザワつく!大みそか」を放送する。長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子の遠慮なく言いたいことを言う“ザワつくトリオ”がトークを繰り広げる人気番組。視聴率は3年連続、大みそかの民放トップで、昨年は第2部(後6・00~7・30)で平均世帯視聴率12・3%の高数字をマーク。今年は黒柳徹子、栗山英樹氏、水谷豊、寺脇康文、米倉涼子ら豪華出演者が出演する。午後10時から「ザワつく!路線バスで寄り道の旅」、午後11時30分から「高嶋ちさ子の!ザワつく!音楽会」の合体8時間スペシャルで年の瀬を盛り上げる。 日本テレビは、「史上最大32名×超高額自腹!!ピタリでたら1000万円 大晦日もゴチになります!SP」を午後6時半から5時間超えで放送。人気バラエティー「ぐるぐるナインティナイン」内の名物コーナー「ゴチになります!」に史上最大の32人が挑む。 TBSは午後5時から6時間を超える枠で「大晦日オールスター体育祭」(後5・00)を放送。木村拓哉、松たか子ら豪華俳優陣や角田夏実らパリ五輪で活躍したアスリートが出演する。 フジテレビは午後7時から映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」、午後9時から「逃走中~ハンターと18人の金メダリスト~」とファミリー層を狙ったラインナップ。テレビ東京は大みそか恒例の「第57回年忘れにっぽんの歌」を午後4時から、「孤独のグルメ2024大晦日SP」を午後10時から放送する。 NHKが3年超えられていない「40%の壁」を超えられるのか、民放が阻止するのか、大みそかのデッドヒートに注目が集まる。