阪神に肉薄する2位広島・新井監督「それはもう、2人だけの秘密です」 秘密にしたかったのは…
◇セ・リーグ 広島6-2阪神(2024年5月21日 マツダ) 広島は21日、1・5ゲーム差で追う阪神との首位攻防3連戦の初戦に6―2で快勝し、0・5差に迫った。 初回に野間峻祥外野手(31)の右前適時打で先制し、2回は林晃汰内野手(23)の右前適時打で加点。3回には末包昇大外野手(27)が2試合連続3ランをバックスクリーンへ打ち込み、難敵の村上頌樹投手(25)から5点を奪った。床田寛樹投手(29)は7回1/3を2失点(自責1)でリーグ最多に並ぶ5勝目。防御率1・27もリーグトップを守った。新井貴浩監督(47)は次のように振り返った。 ――1、2回に先行した。 「打撃陣がスゴくいいアプローチをしてくれたと思いますし、また打撃コーチ、スコアラーもいいサポートをしてくれたと思います」 ――3回は末包の3ランが大きかった。 「大きいですね。試合前の練習でも“今日も打ちます”と彼が言っていましたけど、本当に打ちましたね。ナイスバッティングでした」 ――6回は野間の適時三塁打で追加点。 「野間も体の状態も少しずつ良くなっていますし、本当に頼りになりますね。あそこの追加点は大きかったです」 ――床田は8回に不運もあった。 「本当に今日も素晴らしいピッチングだったと思います。打ち取った当たりが内野安打になったりとか、そういう不運もあったんですけど、しっかり今日も投げてくれました。ナイスピッチングだったと思います」 ――3連戦の2戦目へ。 「明日もいい日になるように、またしっかり準備したいと思います」 ――村上を攻略した。 「苦手意識というか、昨年のMVPの投手ですし、そう簡単には点を取れない投手なので、対戦も多くなっていく中でいろんなものがデータとして出てきますし、まずは攻撃陣はよく打って、点を取ってくれたと思いますし、打撃コーチもスコアラーもいいサポートをしてくれたと思います」 ――秋山が初回初球二塁打で勢いづけた。 「先頭でよーいドンでしっかり捉えた当たりだったので、いい初回の攻撃だったと思います」 ――末包は昇格から好調。 「彼も試行錯誤しながらいろんなことをやっている。何より昨年の経験が自信になっていると思います。バッターボックスでも落ち着いていますし、どっしりしていますし、また“今日もホームラン打ちます”と言っていましたし。…よろしく」 ――長打力のある打者が打線にいることによる好影響がある。 「もちろん。うちの打線もそうだけど、相手バッテリーが嫌だと思う。一つ間違ったらいかれると思ったら、じゃあボールから入ってみようかとかね。長打がなかなかなかったら、バッテリーも楽でしょう。どんどんストライクを先行して来る。だから相手バッテリーに対して甘くいったら1発ある、長打があると思ったら慎重になるのでね。プレッシャーが違うと思いますね」 ――岡田監督が前日に「巨人に3連勝するやり方を聞きたい」と言っていた。メンバー交換の時などの会話は? 「それはもう、2人だけの秘密です」