【体操】初出場・岡慎之助が個人総合『金』で日本勢4連覇 橋本大輝はあん馬の落下が響き6位でメダル逃す
■第4種目:跳馬
4種目めの跳馬。岡選手はDスコア5.2の『ドリックス』の着地をピタリと止め、14.300をマーク。笑顔のガッツポーズを見せました。 続く張選手はDスコア5.6の『ロペス』。ラインオーバーの減点はありましたが、着地を小さく1歩に抑える好実施で14.500をマークしました。 橋本選手も『ロペス』に挑むと、着地は後ろ1歩にまとめ、14.766と高スコア。 ウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手とイリア・コフトゥン選手が得意の平行棒を終えて1位・2位に立ち、岡選手は3位タイ。張選手は6位、橋本選手は9位に順位を上げました。
■第5種目:平行棒
4種目めは平行棒。張選手は冒頭3つのE難度を決めると、最後の前方2回宙返り半ひねり下りの着地を止め、15.300をマーク。 なんとか食らいつきたい橋本選手は、E難度『棒下宙返りひねり倒立』で少しバーを歩きますが、その後は危なげない演技。しかし最後の前方2回宙返り半ひねり下りの着地は両足で前に大きく1歩動いてしまい、14.433。 岡選手はE難度『マクーツ』で少し停滞しますが、美しい演技で最後の着地も小さく1歩に抑え15.100をマーク。 最終種目を前に岡選手がトップ、張選手が3位、橋本選手が8位となりました。
■第6種目:鉄棒
橋本選手は演技冒頭『アドラーひねり』と『リューキン』は分割で実施すると、『カッシーナ』や『コールマン』など4つの離れ技に成功。最後の着地はまとめ、14.400をマーク。この時点でメダル圏外の4位となり、連覇の夢は絶たれました。 岡選手は冒頭のひねり技を危なげなく決めると、『コールマン』『伸身トカチェフ』など3つの離れ技に成功。柔軟性を生かした順手背面車輪も決めると、最後の着地は両足で後ろ1歩にまとめ14.500をマーク。 6種目大きなミス無く通しきった岡選手は86.832で暫定首位に立つと、張選手の最終演技を待ちます。 14.866を出せば逆転される中、張選手は離れ技を4つ決めますが、車輪系のC難度『ケステ』で大きく反るミス。 注目の得点は14.633となり、わずか0.233差で岡選手の金メダルが決まりました。 これによりロンドン五輪の内村航平選手の金メダルから続き、リオ五輪、東京五輪、パリ五輪と日本人選手が個人総合で4連覇を果たしました。