トヨタ「9人乗りバン」と日産「7人乗りバン」がスゴイ! 「ハイエース」と「キャラバン」を凌駕!? 画期的な商用車「プロエース」と「タウンスター」とは?
ハイエースをも凌駕する!? 画期的なバンとは?
日本での商用バン2大巨頭といえば、トヨタ「ハイエース」と日産「キャラバン」が挙げられるでしょう。 どちらもワンボックス型のボディを有しており、商用車だけでなくファミリーカーやキャンピングカーなど幅広い用途で活躍するなど、高い人気を博しています。 しかし、トヨタと日産ではこの2台以外にも、マルチな用途で使えるバンを展開しており、ハイエースとキャラバンのようにライバル関係とも言えるモデルが存在しています。 一体どのようなクルマなのでしょうか。 【画像】超カッコイイ! これがトヨタ・日産の新型「商用バン」です!(93枚)
そのクルマとはトヨタ「プロエース」と日産「タウンスター」です。 まずプロエースは、主に欧州市場で展開されている商用バンです。 現行モデルとなる2代目は2016年に発売され、2023年から2024年にかけて内外装をアップデートしたマイナーチェンジモデルが、欧州各国で徐々に発表されています。 プラットフォームや主要なコンポーネントは、トヨタが提携するステランティスグループからOEM供給を受けているのも特徴です。 全長4980mm(ロングは5330mm)×全幅1920mm×全高1895mm(ロングは1935mm)、ホイールベースは3275mm。 シート配列および乗車定員は1列3人乗り、2列6人乗りがラインナップされています。 さらに、プロエースには乗用仕様の「プロエース ヴァーソ」も展開。 シート配置および乗車定員は2列5人乗り、3列7人乗り、3列8人乗り、3列9人乗りと多種多様なラインナップを揃え、ユーザーの選択肢を広げています。 パワートレインはディーゼルエンジンまたはEV仕様を設定。 ディーゼル車は1.5リッター(最高出力120ps)と2リッター(最高出力144ps)があり、ギアボックスは6速MTのほか、2リッターのみ8速ATも設定されています。 モーター搭載のEVは最高出力136psを発生。 航続距離(WLTP)はバッテリーの容量が75kWhの場合で349km、50kWhの場合で221kmとなります。 一方でタウンスターも同じく欧州で展開されている商用車で、2021年にデビューしました。 プラットフォームはルノー「カングー」と共有するCMF-Cプラットフォームを採用し、メルセデス・ベンツ「シタン」や「Tクラス」も兄弟車にあたります。 同車は地域ごとに異なる仕様が提供されており、商用バンの「タウンスターバン」のほか、乗用仕様の「コンビ/ステーションワゴン」、キャンピングカー仕様の「ヴェンタス」などをラインナップ。 ボディには、標準ボディとロングホイールベース(L2)の2種類が用意されており、さまざまな積載ニーズに応えています。 ボディサイズは、全長4487mm(L2は4911mm)×全幅1860mm×全高1869mm、ホイールベースは2716mm(L2は3100mm)と、L2仕様では、標準ボディに比べて全長が424mm、ホイールベースが384mm長くなっています。 シート配列および乗車定員は1列2人乗りのほか、乗用仕様では標準ボディに2列5人乗り、ロングボディには3列7人乗りのレイアウトを採用し、商用利用から複数人でのお出かけまで幅広く対応しています。 パワートレインはガソリンエンジンまたはEV仕様を設定。 ガソリン車には最高出力131ps・最大トルク240Nmの1.3リッターエンジンを搭載しており、これに4速ATまたは6速MTが組み合わされます。 モーター搭載のEVは最高出力122ps・最大トルク245Nmを発生。 バッテリー容量は45kWhで、航続距離(WLTP)は300kmを記録します。 ※ ※ ※ このように、欧州で展開されるプロエースとタウンスターは、日本市場でのハイエースとキャラバンに相当するモデルであり、商用車としての高い実用性を提供しています。 どちらも多様なビジネスニーズからファミリーユース、アウトドアニーズに応えるべく、荷室スペースの広さや車内の配置に工夫が凝らされています。 日本市場との違いとしては、環境規制が厳しくなっている欧州市場では、エコな走行性能が求められており、商用車にもEVモデルがラインナップされているのが特徴です。 トヨタと日産は、これらの商用車において長年培ってきた信頼性と技術力を活かし、今後も幅広いユーザーにとって頼りになるパートナーを生み出していくことでしょう。
くるまのニュース編集部