自分史上最高のネタで笑いを狙ったがスベった…凍りついた空気の中、一流がくりだす"名誉挽回フレーズ"
■「今、北極より寒くないですか」と重ねるのもあり ---------- ●スベったときの8つの切り返し ---------- ①「ここ笑うところですよ」 シーンとしたあとにこれを言うと、かなりの確率で笑ってくれます。 ②「シーン」と自分で言う スベってしまってシーンとしたら、「シーン」と見渡しながら自分で言うと、笑いが起きることが多いです。 ③「あれ? 何? この空気?」 このようにとぼけるパターンもありです。さらに「今、北極より寒くないですか」と重ねるのもありです。 ④「時空がゆがんだみたいです。全員無事ですか?」 SFチックな切り返しもありですね。 ⑤「あれ? みんな聞いてる? 聞こえた? もう一回言おうか?」 タフなメンタルな感じが、笑いを誘います。 ⑥「あ、やばい、私じゃなかったらスベってましたよ」 自信満々な現実逃避が面白いと思います。 ⑦「2週間、寝ないで考えたネタなんですけど」 同情で笑いが起こります。 ⑧「大暴投してしまいました」 さらに「今日はコントロールが定まらない」と重ねてもいいですね。 ■スベっても「なかったこと」にする5つのフォロー ---------- ●他人がスベったときのフォロー ---------- ①「……乾杯~‼」 飲み会やお茶会でシーンとしたら、大声で「乾杯~!」と叫びましょう。勢いでごまかすパターンです。 ②「さて、春の桜の満開もいよいよ近づいてきましたけれども」 乾杯と同じく、スベったことをなかったことにするフォロー方法です。 ③「だいぶご自分のフォームを崩してますね」 もともとはおもしろい人だという前提を挟み込んだフォローです。 ④「たまには大暴投もしますよね」 こちらも同じく、いつもはおもしろいという前提を挟み込んだパターンです。 ⑤「ごめん、今のはみんなが悪い」 スベったのを、聞いている側のせいにしてみましょう。 幼児は一日300回笑います。ところが23歳以降になると3カ月300回とも言います。笑いは信頼を築き、オキシトシンが出ます。オキシトシンはストレスの解消効果があります。コルチゾールは39%減少します。 床を転げるくらい面白いことを言わなくていいのです。ほほえみで充分です。 ---------- 松橋 良紀(まつはし・よしのり) コミュニケーション心理トレーナー 1964年生まれ。青森市出身。20代で営業マンを経験するが、強度の人見知りで人間関係が大の苦手なため、まったく売れず……。ところが30歳のとき、カウンセラー養成学校で心理学を学んだことで人生が激変。支店長となり社内研修講師として全営業所の全社員の営業研修を担当すると、1年で会社の売り上げが140%アップ。2007年にコミュニケーションが苦手な人、困っている営業パーソンのための協会を設立。著書はこれまでに30冊、累計40万部。『話し方で「成功する人」と「失敗する人」の習慣』(明日香出版社)、『「売れる営業」がやっていること 「売れない営業」がやらかしていること』(大和書房)、『何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール』(中経の文庫)など著書多数。 ----------
コミュニケーション心理トレーナー 松橋 良紀