【一瞬で正しい姿勢になれる】ストレッチなし!トレーニングなし!耳がポイントの〈姿勢改善〉やり方は
「綺麗な姿勢の方が良いに決まっている!」でも、いざ姿勢を良くしようと思ってもそれが正しい姿勢かわからない人が多いのではないでしょうか。 でも、大丈夫です!特別なストレッチやトレーニングをしなくても、耳のある部分を意識するだけで姿勢が見違えるほど綺麗になりますよ。 *写真で詳しいやり方を見る→ストレッチなし!トレーニングなし!耳がポイントの〈姿勢改善〉やり方は ■エロンゲーションとは 日常生活の中で、重力の影響を受けて姿勢が崩れやすかったり良い姿勢を取るのが難しかったりするのが、立っている時、椅子に座っている時、床に座っている時ではないでしょうか。全ての時に共通して姿勢を正すのに必要なのが、「エロンゲーション」です。 エロンゲーションとは「伸び・伸長」という意味で、正しい姿勢を取るためには「伸ばす」ことが重要になります。 ■エロンゲーションするには耳がポイント 良い姿勢を取ろうとしてよく陥りがちなエラーが、腰の反りすぎ、アゴの上がりすぎです。これは、猫背の逆の姿勢を取ろうして、動きやすい腰や首が過剰に反る方向に動いてしまうことで起こります。これらのエラーを防ぐには、腹部を鍛えたり胸や前ももをストレッチしたりといった根本改善ももちろん大切になりますが、今すぐに正しい姿勢を身に着けたい時にまず意識すべきなのは「耳」です。 伸ばすという動作は端と端が遠ざかることでできるため、立っている時も座っている時も、端に当たるのは頭頂になります。 頭頂は身長計がコツンと当たる場所になりますが、頭頂を引き上げようとすると、頭のてっぺんより前側、髪の生え際よりやや上あたりに意識がいきがちでアゴが上がってしまい首が詰まる人が多いです。お腹の力が抜けやすい人は、アゴが上がると腰も反りすぎるため、逆に体に負担のある姿勢を取ってしまう結果に。 そこで、意識する場所を頭ではなく、耳にしてみましょう。耳の後ろ側のつけ根を上に引き上げようと意識することで、かんたんに頭頂を引き上げることができますよ。なぜかと言うと、耳の後ろの延長線上に頭頂がくるため、耳の後ろを真上に引っ張る意識を持つことで、アゴを上げずに首をスッと長く伸ばしながら自然と頭頂が引き上がりエロンゲーションしやすくなるのです。 ■ポジション別エロンゲーション 耳を意識することで、片端である頭頂を引っ張ることができました。後は、立っている時、椅子に座っている時、床に座っている時に反対側の端となる部位を引っ張れば良いだけです。では、ポジション別に確認してみましょう。 ■■真っ直ぐ立つ時 どんな姿勢でも背骨をエロンゲーションさせることが基本ですが、立位の時は土台となる足が一番端になります。足の裏で床をしっかりと踏み、耳の後ろ側を天井に向けて引き上げましょう。 ■■椅子に座る時 座面に接しているお尻が土台になります。骨盤の一番下の骨である坐骨で座面を押し、耳の後ろ側を天井に向けて引き上げましょう。 ■■床に座る時 床に接しているお尻が土台になります。床に座る場合は、一例としてあぐらの姿勢でご紹介します。床の場合は、体の硬さの影響を受けてどうしても背骨が丸まりエロンゲーションしにくくなってしまうため、できればお尻の下にタオルやヨガブロックで高さを出しましょう。骨盤を立てやすい環境を作ってから、坐骨で床を押し、耳の後ろ側を天井に向けて引き上げます。 ライター/高山ゆかり(ヨガ講師)
高山ゆかり