竹内製菓、米菓ブランディングへ本腰 軸足は「柿の種」「ひび辛大柿」「サラダ柿の種」「こざかな君」「えびかきもち」の5品
ハイエンド商品については「原料から製法の全てにこだわり、少々高額だが竹内製菓の歴史を語る上でフラッグシップになる」との位置付けで「極上柿の種」と「ホットサラダ」の2品に注力する。 来年に向けてハイエンドシリーズも新商品を検討している。 お土産ルート向け商品の好例はギフト商品「おぢやおかき」。売行きは上々という。 「人口減少の中でも地元のいい会社は残っており地元の異業種の方たちとのコラボも推進していく。米菓業界も横とつながった方が絶対にメリットがあると考えており、微力ながら米菓業界にも貢献していきたい」と力を込める。
竹内製菓は78年蓄積された餅米菓の製造ノウハウと高い技術力がウリ。 高い技術力に磨きをかけうる近年のトピックに、歴代の日産車23種をかたどった米菓「新型カキノタネ」への製造協力が挙げられる。 同商品は、日産自動車と神奈川県伊勢原市のコラボ企画で生まれた商品で龍屋物産(伊勢原市)が販売を手掛けている。 竹内製菓は同商品のOEMを手掛けている。 「開発にあたっては日産の方々が弊社の工場で試作を繰り返していた。通常は1つの金型で1つの形しかつくれず、23種類の自動車の形に打ち抜く金型は不可能と思っていたが、日産の技術者は高度なCAD技術などを駆使して実現してしまい、我々も大きな学びになった」という。 今後は「得意とするOEM商品の豊富な経験則を活かし、NB商品の商品力を更に高めていきたい」と意気込む。