南沙良、リメイク版『わかっていても』で新境地を切り開く? “大人な女性”の演技に期待
横浜流星が主演を務めるABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』に、若手俳優の筆頭株のひとりである南沙良が出演するらしい。演じるのは、主人公・香坂漣(横浜流星)の相手役である浜崎美羽。ためらい、傷つきながら、それでも恋をしてしまう、“沼る女”なのだという。ここで俳優としての南の新境地が見られることになりそうだ。 【写真】【大人のキスシーン】南沙良が横浜流星と…?(5枚) 本作は、『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2016年)や『やがて海へと届く』(2022年)などの中川龍太郎監督を中心とした国内外で活躍するクリエイティブチームが集結し、同名のWebtoonをもとにした韓国のNetflixシリーズ『わかっていても』(2021年)を日本でリメイクするものだ。舞台を日本・鎌倉に移して再構築。“傷つくとわかっていても愛に手を伸ばしてしまう人間の衝動”を描く、大人の恋愛ドラマである。 ざっくりとしたあらすじを記しておこう。鎌倉にある美大に特別臨時講師として海外から赴任してきた漣は、若き天才芸術家であり、吸引力とミステリアスな魅力を持つ“沼男”だ。いっぽう、彼と同じ美大の彫刻学科の助手として働く美羽は、漣とは正反対の人生を歩んできた。在学中に望む結果を残すことのできなかった彼女は、卒業後も彫刻家としての夢を諦められずに助手というかたちで大学に在籍し、海外渡航の道を探っている。そんなふたりの人生が、やがて重なり合うことになるのだ。 あらすじに触れただけでも、たしかに“大人の恋愛ドラマ”だということが分かる。環境は違えど、美羽のような状況に置かれている人、あるいは同じような状況に置かれたことのある人は少なくないのではないだろうか。彼女は憧れと嫉妬と悔しさが入り混じった感情を、漣にぶつけてしまうことになる。ここまでする人は、なかなかいないだろう。美羽を演じる南には、繊細さと大胆さが求められることになりそうである。 南といえば、放送中の大河ドラマ『光る君へ』(2024年/NHK総合)で主人公・まひろ/紫式部(吉高由里子)の娘役を好演中。映画『幼な子われらに生まれ』(2017年)で俳優デビューを果たして以降、彼女は順風なキャリアを築いてきた。『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年)や『もみの家』(2020年)といった映画作品、『ドラゴン桜』 第2シリーズ(2021年/TBS系)などのテレビドラマ、そして配信ドラマ『君に届け』(2023年/Netflix)などなど、若くしてすでにいくつもの代表作を得ている。“若手俳優の筆頭株のひとり”と冒頭で記したのは、これらの事実からだ。