《内臓脂肪の原因は糖質》そのメカニズムとドレッシングはあえて「ノンオイルよりもオイル入りを」と医師がすすめる理由
ベジファーストの落とし穴
血糖値の急上昇を防ぐには、食事の最初に食物繊維が多いものを食べる「ベジファースト」がよいと言われている。しかし、よかれと思ってやっているベジファーストには落とし穴があると五藤さん。 ベジファーストとして最初にサラダを食べる機会も多いだろう。落とし穴は、そのときに使うドレッシングにある。 「ノンオイルドレッシングにはうま味を出すためにオイルのかわりに甘味料が多めに添加されています。 ノンオイルだから安心とたっぷり使ってしまうと糖質のとりすぎになってしまいます」 そして実は、食物繊維と合わせて意識的に脂質をとることも重要なのだという。 「オイルドレッシングをあえて使ったほうが、消化・吸収がゆっくりになり、血糖値の急上昇を抑えるのに効果的といえるのです」 もちろん、オイルドレッシングのかけ過ぎには注意が必要だが、ノンオイルということを過信せず、含まれている糖質量にも気を配ることが体にあぶらをためない食生活に必要なことだといえる。 ◆教えてくれたのは:医師・五藤良将さん ごとう・よしまさ。医療法人社団五良会理事長。竹内内科小児科医院院長。1978年、 千葉県生まれ。 防衛医科大学校卒業後、自衛隊医官として勤務。その後、津田沼中央総合病院などを経て、2019年9月に竹内内科小児科医院を継承し院長となる。生活習慣病をはじめ、診療は多岐にわたる。