マクロン大統領、大連立呼びかけ 仏総選挙受け、左派は反発
【パリ共同】フランスのマクロン大統領は10日、国民議会(下院)総選挙でいずれの勢力も過半数を獲得できなかったことを受け、下院での「強固な多数派の構築」を呼びかけ、安定した大連立内閣の確立を求めた。新首相の任命には時間がかかる見通しも示した。だが総選挙で第1勢力となり、首相の選出を目指す左派連合は選挙結果の否定だと強く反発した。 マクロン氏はX(旧ツイッター)に公表した「国民への書簡」で、総選挙では「どの勢力も勝てなかった」と主張。連立交渉を経て首相人事が決まるまで「少し時間がかかる」と訴えた。当面は与党連合のアタル現首相を留任させる考え。