エヌビディアが中国で採用強化、自動運転技術拡充-関係者
(ブルームバーグ): 米半導体大手エヌビディアは今年、中国国内の人員を増やした。研究能力を強化し、新たな自動運転技術に注力するのが狙いだ。
従業員数は2024年末に約4000人となる見通し。年初は約3000人だった。事情に詳しい複数の関係者が明かした。
人員拡大戦略の核として、自動運転の研究チーム強化のため北京で約200人を追加した。関係者が非公開情報を理由に匿名を条件に語った。関係者の1人によると、エヌビディアはアフターサービスとネットワーキングソフトウエア開発チームも拡大した。
人工知能(AI)チップに対する旺盛な需要を受け、エヌビディアは世界で人員を増やしている。中国は米国の輸出制限措置の対象で最先端の半導体を販売できないが、それでも前四半期の売上高は54億ドル(約8220億円)に達した。中国はなお同社にとって重要な市場で、研究拠点でもある。
エヌビディアが中国政府との良好な関係を維持しようとする一方、中国は独占禁止法違反の疑いで、米メラノックス・テクノロジーズ買収を巡る状況について調査を始めたことを今週明らかにしている。
エヌビディアの担当者はコメントを控えた。
原題:Nvidia Steps Up Hiring in China to Focus on AI-Driven Cars(抜粋)
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