2024年度「在職老齢年金」の支給停止調整額が50万円に引き上げ!シニアの働き方を考える
これからのシニアの働き方
シニアの働き方は、資産の状況や老後生活に対する考え方、健康状態、生活水準などにより人それぞれ大きく異なります。 ただし、平均寿命が伸び「人生100年時代」と呼ばれるように老後期間が長くなるにつれて老後の資金を心配する人が増えています。 この不安を解消する方法の1つが、定年後もできるだけ長く仕事を続けることです。 在職老齢年金によって年金が減額されるケースもありますが、仕事をつづけた方が減額されても総収入は多くなります。 また、厚生年金に加入することで将来の年金額が増えます。 さらに、給与収入があれば年金を繰下げして年金額を大幅に増やすことも可能です。 また、アルバイトやパートなどで月5万円や10万円くらいの収入を得ることも老後対策として有効です。 年金だけでは不足する生活費をアルバイトなどで補うことができれば、貯金の取り崩しを抑え老後資金不足への不安も少しは解消できるでしょう。
在職老齢年金制度のまとめ
在職老齢年金とは、働きながら年金を受け取る場合、年金の支給額を減額する仕組みのことです。 年金の支給停止の基準となる支給停止調整額は、2024年4月より48万円から50万円に引き上げられ支給停止額は少なくなります。 シニアの働き方は人それぞれですが、老後の資金対対策の1つとして、定年後もできるだけ長く仕事を続けることは効果的です。 在職老齢年金による年金の減額があっても、在職中の収入と将来の年金額が増えるというメリットが期待できます。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定について」 ・内閣府「令和5年版高齢社会白書(概要版)」 ・日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
西岡 秀泰