一見知事、会見で注意喚起

直撃の恐れのある台風10号への注意を呼び掛ける一見知事 ＝県庁で

　きょう未明に発生した台風10号に関して、三重県内が台風の予報円に入り、暴風域に入る確率が5％以上になったため、県は22日、時系列で災害への備えを整理する「タイムライン」を発動し、情報収集や職員の配備態勢の確認などを始めた。その上で、一見勝之知事は午前10時半からの県庁での定例会見で「紀州半島を直撃するコースで、大型台風に備えてほしい」と、注意を呼び掛けた。 　気象庁によると、台風10号は22日午前3時に日本の南海上、マリアナ諸島の北で熱帯低気圧から台風になり、暴風域を伴ってゆっくりと北上を続けている。午前9時現在の中心気圧は千ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速30メートル。 　今後、勢力を強めながら、25日には小笠原近海を通過し、来週にかけて本州を直撃する可能性があり、県への最接近は27日の見込み。一見知事は「ハザードマップや避難経路、防災グッズの確認など早めの行動をしてほしい」と注意を促した。 　また、クマの出没件数が一定程度を超えた場合に発表される「クマアラート」が発表されていることに関し、一見知事は「これから学校が始まる。スクールバスの運用も検討している自治体もある。注意しながら生活してほしい」と話した。