早く到着したらどうする?【面接マナー】入室・退室時の基本とNG行動
就職や入社しても面接はつきもの。面接対策をする際に、質疑応答の対策はしっかりするけれど、意外と忘れてしまっているのが基本的な入退室のマナー。面接が終わって気が抜けてしまって退出時のあいさつを忘れてしまった! というかたが少なくないそうです。そこで、今回は、今さら周りに聞けない面接の基本マナーを、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。 【チェックリスト】気づかずマイナス評価をされてしまうかも!【面接マナー】入室・退室時の基本とNG行動 まとめはコチラ
【元社長秘書のマナー講座】vol. 39 就職活動や転職活動などを通して経験をする「面接」。就職後も社内面接などで面接をする機会は多岐にわたりあるかと思います。面接対策では、つい話す内容に意識がいきがちですが、その前に押さえておきたいのが立ち居振る舞いなど「基本的な面接マナー」です。 面接では、面接室に入るときから出るときまでを意識する必要があります。実際に筆者が働いていた会社では、入室から退室するまでの基本的な面接マナーの部分で、応募者の印象を判断していました。もしかすると、知らず知らずの振る舞いが相手にマイナスの印象を抱かせている可能性があるかもしれません。そこで今回は、基本的な「面接マナー」についてご紹介をします。入退室のマナーは普段のビジネスシーンでも活用できますので、今一度、確認してみてくださいね!
面接の基本マナー
入室のマナー 第一印象を決定付けるといっても過言ではないのが、入室の場面です。面接時のマナーとしてだけでなく、ビジネスマナーの基本として確認しておきましょう。 1. ノックの回数は3回が基本マナー ドアをゆっくりと3回ノックしてから入室するのが基本マナーです。面接室から「どうぞお入りください」と言われた後に、「失礼いたします」と声を掛け、ドアを開けて入室します。 2. 扉を後ろ手で閉めるのはマナー違反 面接室に入室したらドアを閉めます。扉を閉める際、後ろ手で閉めるのはマナー違反です。ドアのほうに振り返ってから、静かに閉めるようにしましょう。 3. 座る前にまずは挨拶 椅子の横に立ち、面接官に向かって「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。○○と申します。よろしくお願いいたします」とあいさつをしてから一礼しましょう。 4. 勧められる前に着席するのはマナー違反 面接官に「お座りください」と着席を促されてから座りましょう。勧められる前に着席するのはマナー違反です。また、案内係から「かけてお待ちください」と言われた場合は、座って待ちますが、面接官や担当者が来た際には立ち上がって挨拶をしましょう。 退出のマナー 面接が終わると緊張から解放され、気が緩んでしまうかたが多いのですが、面接終了後も退出までは気を抜かないようにしましょう。最後まで面接官に良い印象を与えられるよう、面接室から退室するまでしっかりと意識をすることが大切です。 1. 面接が終わったら、まずはお礼を伝える 面接が終わったら「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と、椅子に座ったままお礼をまず伝えましょう。お礼を伝えた後にお辞儀をします。 2. 椅子の横で一礼 お辞儀の後に立ち上がり、再度椅子の横で一礼をします。 3. ドアの前で再度一礼 ドアの手前まで移動したら、面接官のほうに向き直し「失礼いたします」と言い一礼します。退室する時は、扉を静かに閉めましょう。 4. 面接が終わった後も油断は禁物 退室後は、気が緩みすぐにスマートフォンの電源を入れたり、飲食をしたりしないようにしましょう。会社を出るまで油断せず、マナーを意識した行動を心掛けることが大切です。 面接でのNGマナー 筆者が秘書として働いていた時に実際にあった、面接時にマイナスイメージを与えてしまうNGマナーをご紹介します。 1. 到着が早すぎるのもNG 遅刻をすることは厳禁という認識をしているかたは多いかと思いますが、早すぎる到着もNGです。約束の面接時間よりも30分以上早く到着されたかたが実際にいましたが、待機していただく準備など会社側としては余計な対応が増えてしまい、第一印象がマイナス評価となっていました。約束の時間を守ることは社会人として最低限のマナーですが、面接時間の10分前到着など節度ある行動が大切です。 2. 退出のあいさつを忘れるのはNG 入室時のあいさつはほとんどのかたがしているのですが、退室時のあいさつを忘れているかたが意外と多くいらっしゃいました。面接官は最後の対応まで見ているので、最後まで気を抜かずに意識をしましょう。 3. 清潔感がない 寝グセがついたままのかたや見た目に清潔感がないかたは、一緒に働きたいという意欲を削いでしまうため注意しましょう。サービス業の場合には特に、見た目に清潔感がない方はNGとなってしまう傾向があるため、気をつけましょう。