車の窓はアメのように溶けていた 住宅街は焼け野原に ロス大火災
米ロサンゼルス近郊の大規模な山火事で、甚大な被害が出たロス北部のアルタデナに朝日新聞の記者が入った。丘にある住宅地は、広大な範囲にわたり家が焼け落ちていた。 【動画】「火が飛んでくるようだった」 自宅内に火の粉 住宅街は焼け野原に 9日昼ごろ、現地に着くと、ものが焼けた強いにおいが鼻をついた。ところどころでオレンジ色の火や煙がくすぶっており、焼けた車のフロントガラスはアメのように溶けていた。山火事の猛烈な熱を感じさせる。記者は現場を1キロ以上歩いたが、焼失した住宅地ははるか奥にまで広がっていた。 「オー・マイ・ゴッド」。人気のない通りでは、数人の女性がスマートフォンで周囲を写しながら、声を震わせて涙を浮かべていた。山火事が襲ったのは約30時間前。避難後に初めて戻った人たちが、焼け落ちた自宅を前にぼうぜんとしている姿があちこちで見られた。
朝日新聞社