ロシア軍、東部で波状攻撃 コークス工場の制圧狙い
【キーウ共同】ウクライナ東部ドネツク州アブデーフカに展開する同国軍部隊の当局者が8日、ロシア軍がアブデーフカのコークス工場の制圧を狙って歩兵やドローン(無人機)による波状攻撃を仕掛けていると述べた。ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」が報じた。 ロシア軍は10~15人の歩兵グループを連続して投入。多数のドローンや、精密誘導弾も使用しているという。当局者は「現時点では彼ら(ロシア軍)が優勢になりつつある」と述べた。 ウクライナ空軍は8日、ロシア軍が戦略爆撃機から巡航ミサイル19発を発射し、14発をキーウ(キエフ)州と東部ドニエプロペトロフスク州で撃墜したと発表した。キーウの当局者は戦略爆撃機から巡航ミサイル攻撃が行われたのは79日ぶりだと述べた。 一方、キーウでは8日、ロシアによる子どもの連れ去りへの対応を協議する国際会合が開かれた。ゼレンスキー大統領は子ども連れ去りについて「ロシアの犯罪であり、組織的な行為だ」と非難し、早期の帰還を求めた。大統領府が発表した。