「プロレス界のフルハウス目指したいよね!」1周年を迎えるEvo女、一期生で同日デビューのZONES、Chi Chi、サニーの3人組が更なる飛躍を誓う!
――いやいや、みんな衝撃でしたよ。三つの試合で全員デビュー戦、そしてなかなかの選手を当てられるっていう大会は。 Chi Chi「記者会見のタイミングで知ったもんね、あの対戦カード。隣でZONESの相手が山下りな選手って出て、いや私誰が来るの?ええ!!優宇選手!?みたいな。今考えるとちょっとあれおかしいよね(一同うんうん)」 サニー「会見で前見なきゃいけないけど、後ろの映像見ちゃってたんですから。試合順でいうと私からですね。今でも一番覚えてるのは圧倒的にデビュー戦のことです。観客席で見ていた頃からトップロープでこうポーズ取る選手は『眩しい~!』と思ってたんですけど、自分が上がってみてもぱあ~って明るくて『う~ん、眩しい~』って。で、ほんとに応援ってこんなに力になるんだなぁって思いました。技とかは練習でこうやろうあそこで繰り出そうとか、反復練習してるわけじゃないですか。応援がないのでただ辛くて痛いというか。そこでもうひと踏ん張りもう二踏ん張りできるっていうのが応援なんだなって。人生で360度からこんなに応援されるのは初めてなんじゃないかっていう経験ができて、それだけでもプロレスファンとしては感無量でした。こんな景色なんだって。絶対走馬灯に出てくる(笑)」 ZONES「私は『痛カッコ良かった』です。ひとことで言うとそれなんですけど、なんだろうな~、私あまり一人の人に憧れたり執着したりしないように生きているし、プロレスも誰みたいになりたいとか、あんまり思わないようにしてるんですけど、山下選手は別格で。すごくカッコ良いと思うし、好きだし、ああいうスタイルでやりたいなって思える本当にガッチリはまる選手なんです。今でもあれがデビュー戦だったのって夢なんかな?って思います。内容はまあ悔しいデビュー戦だった。私、フライングラリアットをデビュー戦から使って大事にしてるんですけど、実はデビュー戦が一番上手く打てて。それ以来デビュー戦を超えるフライングラリアット打ててないんですよ(笑)」 Chi Chi「ちょっと~、エボリューションがエボリューションしてないじゃん(笑)」 ZONES「あの時は無心でぶっ倒そうと思って打ってたなと思って。ガムシャラだった。その後は違うことを、多分次の展開とかいろんなことを考えるようになっちゃったから。山下りな戦が一番いいフライングラリアットでした。決まり心地が良かったというか、それだけは後日山下選手に「あの時はよかったよ!」みたいに褒められました。これからも大事に使っていこうと思ってます。退化してる場合じゃないですよね」 Chi Chi「私は逆エビとチョップで死にましたね~(しみじみ空を見る)それこそほんとに応援がなかったら、ギブアップしてましたね。チョップも寝かせてもらえないんですよ。手繋ぎなんで私の体重だとぐんって起こされちゃうんですよね。だけど優宇選手って、私が心折れかけた時に「お前がメイン張ってんだろお!」言ってくれて、ハッとしたんですよね。あと逆エビは、なんか今でもそうなんですけど、私が体が柔らかいと思われているからか、もう容赦ないんですよ。いやいや、男子だったらこれほんとに折れてるでしょみたいなくらい、ほんとにコの字とかなるんですよ、私。そこにプラス100キロが背中に乗ってくるわけで、動けないわけですよ。セコンドから『動け!』とか言ってもらっても『動けねえよ!』よみたいな感じなんです。もうみんな見慣れてるかもしれないですけど、私がやられる逆エビは本当にもう角度がエグいんで見てください。かけられたくないですけど、やられてるんだったらもう見てほしい。注目のやられ逆エビ(笑)」 サニー「Chi Chiはそれこそお人形みたいにブン回されてたんですよね。もうトイ・ストーリーの世界みたいに。『Chi Chi~!』って私泣きそうでした」 Chi Chi「優宇選手はその後組ませていただいたりとか、戦わせていただいたりとかするんですけど、優宇選手の試合を見るたんびに同じこと思うし、なんていうのか、あのマッチメイク天才だなと思って。やっぱ優宇選手に対してはこう特別な思いというか、やっぱデビュー戦を捧げた相手というか(笑)」 ZONES「分かる~!」 サニー「私は高瀬みゆき選手が対戦相手でしたけど、もう高瀬選手で本当に良かったなっていう気持ちがどんどんわいてきます。最初は師匠を恨みましたけど、じわじわ『高瀬選手で良かった~』みたいな気持ちになりました。我が団体ながらデビュー戦にそれぞれ当ててくださった選手が本当に絶妙、すごいなって思うよね。本当に自慢だし」 ZONES「誇りだね。本当そう思う」 ――自分で「あ!掴めた!」っていうような試合はありますたか? Chi Chi「私、何試合かあるんですけど、一番はじゃじゃ馬トーナメント準決勝ですかね~(※センダイガールズプロレスリングで開催された新人トーナメント、準決勝でChi ChivsZONESが実現)。命削ってるなって思いました、やりながら、うん。もうなんか負けたけど悔しいとかあったけど、なんかプラスなんか清々しいというか出し切ったもん、全てを」 サニー「ジャンプだ、もう少年ジャンプの世界だ!二人でボロボロになるまで殴り合って夕日の中~みたいな(笑)」 Chi Chi「やっぱりZONESとの試合っていうのもありましたし、同期のトーナメントってのもあったし。私はやっぱりあれが一番こう負けた中では掴めたなっていう試合でしたね。でもそれはZONESが私にそう思わせてくれたっていうのもありますし、一番はそれですね。はい、エモ~(笑)」 ZONES「自分で言うなよ、エモ~を(笑)私は掴めてないです、全体的には。でも断片的に『あ、ラリアットはこれだ!』みたいなのがあるんです。あと『トップループに登るタイミングはこれだ!』とか、断片的なんですよね。それをちょっとずつ一個ずつ掴んでいく感覚なので、なんかこの試合が特にっていうのはないんです。なんか技とか動作ごとにこの試合でっていうのはすごく残ってます」 Chi Chi「でも準決勝で掴めたって言いましたけど、その後ちゃんと退化もしてるんですよ(笑)なんか三歩進んで二歩下がるみたいなのをずっとやってる感じですね。『あ!なんかいけるかも!』って思った次の試合で全然ダメだったりとか。凄いそういうのはありますね」 ――昭和の頃はいわゆるしょっぱい試合だとお客さんの前でもガツンとやってたと言いますからね。 ZONES「私あるな。松本浩代選手にひっぱたかれながら帰ったことあるんですよ(愛だね、愛だねとChi Chi&サニーが頷く)。OZアカデミーの横浜武道館大会でタッグベルトの挑戦権をかけたスリーウェイマッチで私が取られて。優宇選手にラストライトでドーンとやられてビービー泣きながら帰った時があったんです。泣きながら退場してたら『泣いてんじゃねえ!』って松本選手にもう何回もひっぱたかれたんですよ。それがお客さんには良かったらしくて。『あの時のZONESさん、ひっぱたかれながら帰るの見て感動しちゃってEvo女に観に来ました!』ってすごい何人にも言われて。なんか負けてもそういうのって大事なんだなって思いました」 Chi Chi「『先輩方、毎回ひっぱたいてください』って書いといてもらおうよ。Evo女の集客のためにも(笑)」 ――それ言われるってことはしっかりとお客さんの心を打ったってことですよ、素晴らしい!その証拠にZONESスウェット売り切れてましたもんね。 ZONES「ああ~!でもそれはデザイナーがいいので、うん。ハイロックさんとのコラボスウェットだったんですけど、私のゆらめく野生の闘志をイメージした逸品です。作った数が少なかったからかな(笑)」 ――いやいやZONES選手の活躍あってのことですよ。ぼんやりした選手のグッズなんて買わないですから。映像や写真でも確認できますが会場には女性ファンが多いですよね。 サニー「確かに女性の方が多いのはすごい嬉しいです。あ、でもこの前うちの石川修司GMと撮った団体の家族写真みたいなやつ、『あれを見て今回来ました!』『これ見て応援したくなりました!』っていう方が非常に多くて。あるデザイナーさんがSNSで『この写真いいね』って上げてるの見てプロレスお好きなんだ!って発見したり、ほんとあの写真すごい反響がありました。特にいろいろあってフリーになった後の石川修司っていうタイミングでしたから『石川さんをあの笑顔にしてくれてありがとう』なんて声もたくさんいただいて」 Chi Chi「私も『写真キッカケで来ることあるんですね』って逆にお客さんから言われたもん。こうなったらプロレス界の『フルハウス』目指したいよね!」(※三姉妹が、父親ダニー、ジェシーおじさん、父の親友ジョーイと暮らし家族として成長する姿を大人気ファミリードラマ)