激甚化する自然災害に対し万全な体制を!! 東京消防庁が出初式を開催
2025年1月6日、東京消防庁による新春恒例「令和7年東京消防出初式」が今年も東京ビッグサイトで開催された。 【画像ギャラリー】令和7年東京消防出初式に登場した最新車両をギャラリーでチェック!!(23枚) 文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
300年の歴史と伝統!!東京消防庁が令和7年東京消防出初式を開催
東京消防庁は、江戸町火消の誕生以来、300年あまりの伝統を受け継ぐ「令和7年東京消防出初式」を東京ビッグサイトで開催した。 今年の出初式には消防職員ら2894名とともに消防車両123台、消防艇6艇、消防ヘリコプター4機が参加。 日本最大の消防組織である東京消防庁による大規模な消防パレードや首都直下地震を想定した消防演技、江戸消防記念会による伝統の木遣り行進・はしご乗り演技などが披露された。 昨年は元日に発生した能登半島地震をはじめ、台風豪雨による被害も全国各地で発生。また、8月には宮崎県日向灘沖で発生した地震を受け、運用初となる南海トラフ地震臨時情報として巨大地震注意が発表されるなど、大規模災害の発災も現実味を帯びる。 こうした中、東京消防庁では昨年10月に警防本部直轄の多摩指揮隊を立川市に創設し、大規模災害等により本部庁舎(千代田区大手町)が機能不全に陥った際の代替拠点としての機能を確保するとともに、多摩地域の災害に対する司令塔機能を強化している。 今年の消防演技では、首都直下地震で被害を受けた警防本部作戦室を多摩作戦室に機能移転させる想定で、出初式会場に多摩指揮隊を出場させ、各部隊や消防団らが連携して消火・救助活動を行なう圧巻の演技を披露した。