シングルマザーのこだわり新居 59平米にアーチ4つ庭2つ→狭さ克服&家事ラク 錯覚効果が明らかに【住人十色】
俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務める、MBSテレビ『住人十色 ~家の数だけある、家族のカタチ~』(毎週土曜 後5:00 ※関西ローカル)の16日放送回では、アーチ×庭の効果で狭さ克服&家事ラクを実現した家が登場する。 【内部写真】アーチを抜けると…異国のヴィラのよう 光差し込む前庭&中庭も 舞台は大阪府東大阪市。住人(アルジ)は、中学生の兄弟を持つ銀行員の母。12年前、キューバ人の元夫と離婚しシングルマザーになり、5年前に東京から地元である東大阪市に戻り、新居を構えた。 3人家族が暮らす家は、59平米ほどでコンパクト。実家が所有していた長屋の1軒を取り壊して、ほぼ平屋に建て替えた。印象的なのは、白い外壁に設けられたかわいいアーチ型の扉で、その先には庭がある。限られた敷地ながら確保したこの6帖サイズの前庭があることによって、上からの光を採り込みつつ、前面道路からの視線は壁でしっかりカットしている。 前庭を抜けて、ここもアーチ状になった玄関から家に入ると、元長屋とは思えないまるで異国のヴィラのような空間が広がる。優雅な雰囲気が漂うひとつながりのメインスペースは、東南アジアの旅行が趣味だといアルジの好みを反映したもの。そこに4.5帖サイズの中庭があり、外から明るい光が差し込む。 外扉、玄関に加え、室内にも大きな2つのアーチがあり、アーチは全部で4つ。これらアーチがあることによって、デザインの良さだけでなく、空間に広がりがあるような錯覚が生まれるのだという。 シングルマザーのアルジは、将来を見据えてあえてコンパクトにすることで、掃除をはじめとした家事に苦労しない“家事ラク”を追求。その一方で、海外旅行のような非日常感も味わいたい。両立しにくい2つの希望を、4つのアーチと2つの庭でかなえた。 その特等席が、ダイニングのテーブル。居心地が良すぎるため、子どもたちもテーブルで勉強やゲームをするなど、家族の居場所がダイニングに集中するおかげで、掃除が楽にできる。キッチンはすっきりと片付き、散らからないよう、棚に収まらないものは買わないのが鉄則で、食器も調理器具も食材も収納に入る分だけ。 そんな家にある唯一の個室が、3.8帖のアルジの寝室。なんと家族3人が着る1年間の服を収納するクローゼットもある。服もクローゼットに収まる分だけで着回し。普段着は3セットあれば十分だという。 そして2階には、勉強机とベッドを置いた子ども部屋。9帖のスペースを兄弟2人で仲良く分け合い、実は個室の寝室が寝苦しいアルジも布団を敷いて、親子一緒に寝ている。 また、至るところに置かれた海外製アンティークのインテリアが、この家のエキゾチックなムードを引き立てる。アルジは、そんなインテリア雑貨をお得に調達する方法を伝授する。 アーチと庭、そしてインテリアが織りなす異国情緒あふれる暮らし。アルジは「海外に行くのが私にとって現実逃避だったけど、もう行かなくてもいいぐらいの感じなので、気持ちに余裕は出たと思います」と満足げ。将来的に、子どもが自立すると同時に出ていくことを見越しつつ「それを想定して建てた家だけど、子どもを突き放すのではなく、定期的にみんなでここに集まるときのために居心地の良さはキープしておきたい」と語る。