熊本市電、大人200円に値上げへ 経営収支悪化、小児も100円に
熊本市の路面電車・熊本市電は2025年6月に、現行の大人均一180円の運賃を200円に値上げする方針を固めた。経営収支の悪化が理由で、増収分は乗務員の処遇改善や車両・設備の更新に充てるとしている。 市交通局が31日、市議会特別委員会で報告した。同局は6月に値上げの検討を表明。その後実施したアンケートなどを踏まえて値上げ幅を20円と決定した。小児運賃も90円から100円に引き上げる。 市議会での関連条例改正や九州運輸局の認可を経て、値上げを実施するとしている。熊本市電の値上げは23年6月に170円から現行の運賃にして以来。 九州で運行する他の路面電車の運賃は、長崎市の長崎電気軌道が大人140円、小児70円、鹿児島市電が大人170円、小児80円。【中村敦茂】