【韓国ドラマ】おしゃれプロ視点で語る『セレブリティ』主人公のファッション変遷
一瞬で沼に沈めてくる韓ドラを、おしゃれプロ目線でファッションチェックする連載、今回取り上げるのは、華やかな(ときに残酷な)SNSの世界で瞬く間にスターになる現代版シンデレラ的な『セレブリティ』。 【画像】おすすめ韓国ドラマ “韓ドラ部屋のオンニ”こと、エディター陶山真知子さんが、スタイリスト池田メグミさんをゲストに韓ドラ愛とそのファッションについて語ります!
韓ドラ『セレブリティ』はかなりヒリヒリするインフルエンサーの世界
『セレブリティ』で繰り広げられるのは、憧れの的であり、常に危ういインフルエンサーの“どこまでも騒がしく、残酷なまでに華やかな”世界。フォロワーという数がすべての社会で、ある意味写真を撮るためだけに生きている人たちを可愛げなく、強烈に描いています。 韓ドラは憎まれ役もだんだん魅力的に思えてきたりすることもあるけれど、このドラマに限っては一切なし。お決まりの子供の頃や家族エピソードなどの息抜きもないので、終始怖いです。唯一心休まるのは、汝矣島の百貨店、ザ・ヒュンダイ・ソウルや最新のカフェなど、今すぐ渡韓したくなるロケーションがちょっと平常心を保ってくれます。
01.ヒロイン、ソ・アリ(パク・ギュヨン)のセレブになる前夜のスタイル
陶山:さて池田さん、ソ・アリはいかがでしたか? 池田:こうやってのし上がっていくんだと震えました……。一瞬にしてセレブになったり、会社をつくったり、夢のあるお話としてちょっと救われる部分はありますが。私、主演のパク・ギュヨンは『ロマンスは別冊付録』の出版社の新人役の頃から注目していて、このときはロングヘアの財閥の娘で、独特なぶりっこ感や変な走り方が妙に気になり、好きになりました。『セレブリティ』では、ソ・アリの黒髪ボブも話題ですよね。有名になる前は基本ナチュラルで、セレブになっていくうちにタイトになったり、シースルーバングにしたり、衣装に合わせたヘアスタイルも可愛いんです。 陶山:ですね。作品の最初は化粧品メーカーで働く会社員で、目立つ存在ではないけれど、センスがいい人。この頃はプリントのTシャツにオーバーサイズのジャケットを羽織ったスタイルが一番可愛いなと。足元はチャンキーソールのローファーで。 池田:レザーブルゾンとデニムにエコバッグを持っていたりするのもリアルで可愛かったです。いわゆる韓国カジュアルで、今っぽいボーイッシュスタイルが洒落てますよね。 陶山:私もこの感じ、好きです。